飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

人手不足で”倒産”はありえるのか

いやはや、理解不能や!

最近のニュースの文章ですが、、、

『飲食業界では人手不足などが原因で、ことし上半期の倒産件数が過去最多を更新しました。』

とのこと。

 

newsdig.tbs.co.jp

 

私の思う ”倒産”の定義は 「売上げ低下などで資金ショートすること」です。

ですから、人手不足に陥るほどお客様が御来店されているならば、倒産なんかしないはずなんです。

もし、人手不足でお店を閉めなければならない事態が起こったならそれは「閉鎖」「閉店」「休店」と表現します。

シフトが回らないなら、自発的に商売をやめてしまうか、一時的に休店して体制を整えればいいだけですから。

 

なぜこんなニュース見出しになるのかといえば、

倒産した経営者に「倒産の原因は何ですか?」って質問したら

「人手不足に苦しみました」って答えが返ってきたということなんでしょう。

 

しかし、正しくは

「人を育成することに失敗して、お店のレベルが低下したので、お客様に見捨てられてしまいました。」

だと思います。

 

高い店舗レベルを維持できなければ、お店が閉店に至るのは 飲食店の法則です。

そうならないためには、

人材を育成し、経営者自身が成長し続けなければならない。

 

どんな業界の経営者の皆さんもこの理論には賛同いただけるでしょう。

 

自分のビジネススタイルの問題点から目を背け、社会的な(人手不足の)風潮の責任にしていては、何回倒産してもたりませんね。

 

結局のところ、これは人材の獲得と育成をあきらめさせてロボットを使わせるための広告のようなニュースなんです。

 

こんな厨房の店、最初は面白がって行くけど・・・

メンテナンス費用含めたら何人分の時給を使うのかな



 

ロボットを使うのは自由ですが、それによって継続的に店舗レベルが向上し、お客様に受け入れられなければ、本当に”倒産”します。

 

人間は働き続けているうちに、成長する可能性が高いですが、

ロボットはそう簡単に成長いたしません。

AIなんかで成長すると言われているコンピューターもありますが、

人間の「成長」とは異質なものだと思います。

 

倒産とは”従業員がいなくなること”で起こるのではなく、

”お客様が来なくなること” で起こるんです

 

現代人はこんなこともわからなくなってしまったのでしょうか?

 

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