飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

人に授けるに魚を以ってするは、漁を以ってするに如かず。老子

おもしろいので

タイミーさんの広告を集めてみました。

 

 



お気づきのようにタイミーさんは
飲食業界に対して、

「急な退職や当日キャンセルで困っているでしょ」

って言っておられます。

 

ここらへんが新しい目の付け所なんですね。

 

タイミービジネスの主力はアルバイトさんの当日キャンセルや無予告退職に対応するためのシステムです。

 

ですから、アルバイトさんを計画的に採用・育成できているお店には関係ありません。

ですから、計画的に採用・育成できているお店は手を出してはいけません、っていうかそういうお店はこのシステムには興味が無いでしょう。

 

しかし、実際はこの会社のシステムは大当たりしていて業績も伸び続けています。

高価で有名なタレントのCFを使い企業イメージをアップさせています。

ニッチな業種のはずでしたが、メジャーな業態になる可能性すらあります。

 

て、ことは

巷には「計画的な採用と育成が苦手なお店がとてもたくさんあります」ってことですね。

 

アルバイトが急にやめる原因は何があるでしょうか?

大きく分けると2つあります。

・店長が気づかなかったから「急」になった、 か

・店長は気づいていたが対策できなかったから「急」になった、か

どちらかです。

 

まず、店長が気づかなかった事には対策できませんからあきらめてください。考えても無理ですし、事例を追いかけるほど多くは発生しません。

 

逆に店長が気づいていたのに対策できていなかったから「急」になってしまう例は無数にあります。

 

・卒業する時期がわかっていたのに手をこまねいていた

・店内に”いじめ”や”セクハラ”があるのにうすうす気づいていたが、何もできなかった

・無理に働かせていて、改善要求されていたができなかった

・適性人数が何人なのか決めていなかった

・一時期に雇いすぎて安心していたが、育成に手が回っていなかった

・エアコン故障等、労働環境が悪いが改善できていなかった

 

 

実際はこういうことを「急な退職」と表現している人がほとんどです。

 

ですから、改善方法は 適正投資や正しい計画の立案とかなんですけど、

それができないまま、タイミーさんという目新しいシステムで一時しのぎしているわけです。(飲食店の場合は)

 

タイミーさんもそれに気づいているからこういう広告になるのです。

 

タイミーさんにとっては、飲食店市場には「永遠に需要が無くならない上顧客」がいっぱいいるように見えているのでしょう。

 

老子の言葉を思い出しました。

授人以魚 不如授人以漁

 「人に授けるに魚を以ってするは、漁を以ってするに如かず。」 とおう有名な教えで、貧しい人に魚を与えれば、その人は「その日一日」は食料に困らないけれども、魚の捕り方を教えれば、その人は一生食うに困らない。人が生きるために本当に必要なのは、物ではなく技術であるという考えです。

 

私が何をいいたのかは「老子」の格言を理解できる人ならわかっていただけると思います。

 

直接アルバイトを求めるのではなく、アルバイトの集め方や使い方を学んだ方が良いのですが、

全国には救われない店長がたくさんおられるようです。

 

ですから、こういうブログが少しでも役立てばいいなあ、と思います。

何だったら、直接ご相談ください。お役に立てないかもしれませんが、付き合います。

 

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