飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

数値評価(重要業績評価指標)の使い方・見かた

阪神タイガースマジックナンバーがとうとう出ました。

 

タイガースのチーム成績の分析としてよく言われているのは

チーム打率が低いことが弱点  

チーム防御率が良いことが長所 

と、言う事です。

 

 

つまり、投手は優秀だが 打者はそうでもないという事になります。

去年は点が取れなかったかもしれませんが。

 

ありきたりな経営者やリーダーは

「だから、打者をテコ入れするのだ!!」と、言うでしょう。

 

ほんとうにそうなのでしょうか?

 

ここに数字の落とし穴があるのです。

 

調べると、チーム総得点はタイガースが一番多いし、総失点は最少です。

出塁率にいたっては断トツ1位。

 

 

さて、野球において、「打つこと」の目的は何でしょうか?

「点を取ること」です。

 

点を取るファクターは打つこと以外に、

・四球を取ること・

・犠打

・盗塁すること

・走塁の技術や判断

・代打、代走

・打順の組み方、

などなど ほかにもたくさんあります。

 

そして、前段の言いましたが、タイガースの得点は6球団で一番多いのです。

勝つための点数が取れているのですから、チーム打率は緊急課題ではない、という判断が妥当でしょう。(長期的には打率の改善は必要かもしれませんが)

 

岡田監督がいつもいうように

「普通に戦う」べきなんですね。戦術の変更は必要ない。

緊急に取り組む課題を探す必要はありません。トラブルに対応するだだけでいいでしょう。

 

 

このように、

各種分析数値の中でピックアップすべきものと、そうでもないものを

とり間違えると

問題のないジャンルが問題あるように見えます。

 

もっと最悪な例としては

抱えている問題点を隠蔽することもできます。

 

◆言葉の紹介をします(KPIについて)◆

営業目標に関連するものとして「KPI」という言葉があります。

【その説明】

KPIとは、Key Performance Indicator(キー パフォーマンス インジケーター)の略で、「重要業績評価指標」と訳される。KPIはそのゴール(目標)までのプロセスの達成状況を定点観測するための指標のこと。 

 

KPIは使い方をまちがうと、大失敗の原因になります。

目的がちゃんと達成されていて数値改善されていても、関係のない数値が悪化していることがあります。

それは、そのビジネスに対しては影響のない数字ですから、対応は後回しです。

勝負をつけてから次の勝負のために分析・対応をしたらいいのです。

 

チームや会社においても、変な時に見当違いなKPIの分析数値を持ってきて、

「問題だ!問題だ!」と

大騒ぎする愚か者がいますのでお気を付けください。

 

頭が悪いか、変な魂胆があるかのどちらかです。

 

このように数字って、便利なのですが怖い面もあるのです。

データを無視しろって言ってるのではないです。

 

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