飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

数字の扱い方(加筆)

(私はタイガースファンです。

YouTubeでは「阪神情報」「タイガース情報」とかを毎日アップしているユーチューバーが何人かいます。

プロ野球選手の田尾さんや高木豊さんYouTubeはとても人気があって再生回数も多いです。高木豊さんはもともとベイスターズ(前・大洋ホエールズ)の選手でしたから、阪神の事をYouTubeで扱う必要はないのですが「タイガースを扱うと再生数が大幅に上がる」という理由で頻繁にタイガースを扱う傾向が出てきました。

高木豊さんのYouTubeは、とても面白くて内容も濃いし、他球団の情報の時も良く観ます。プロで長年やっていた人の見方が理解できて、私の野球の見方が変わってきました。

それに引き換え、前述の「阪神情報」「タイガース情報」とかを毎日アップしているYouTube番組はおもしろくないです。

画面には数字やコメントしか出てこないし、その数字も聞いたことないようなジャンルの分析です。(面白いと思っている人にはもうしわけございません。私見です。)

ファンがわかるべき数字は 打率・打点・勝利数ぐらいでいいんじゃないでしょうか。

 

OPSとかWARとか分母が何で分子がなんなのかわからない分析数字を出してきます。そんな数字は首脳陣だけが知ってたらええことや、とおもう。

 

前も書きましたが、そういうYouTube番組でよく話される事に QS率(クオリティスタート率)という指標があります。先発ピッチャーが6イニングを3点以内に抑える率です。つまり6イニングを3点以内に抑えれば先発は役目を果たしているということです。

「ちょっとまってくれよ!!」

 

初回に3点取られて、味方のリズムを崩して3-2で負けた投手は「クオリティスタート」なのか?そんなことないやろ。

また、初回に失点したり、点を取った後にすぐに取られる投手ってファンはがっかりするねん。できたらガッカリ率を取ってほしいきもするわ。

 

仕事が価値あるもねか、そうでないかは、結果がでてから決めるんだよ。

 

とにかく、実績のない人ほど数字に頼って話する傾向があります。どの世界でも。そんな数字に乗せられて信用したらえらい目に合うなあ、と思います。

 

数字はキリトリにすぎず、勝つために使う道具のようなものです。たくさんの道具を使わないと建築物は完成しません。間違った道具を使ったら、仕事を失敗します。

 

また大工さんが使っている道具を見て、その一部だけをマネしてもその大工さんと同じ仕事はできません。

 

それがわかっているから、田尾さんや高木さんは細かい数値を使わず、説明してくれるのでしょう。元プロの指導者ですからか偏った数値分析の怖さも知っているように感じます。

 

それに引き換え、一般ユーチューバーの皆さんは 数字をこねくり回して、采配評価、監督批判をしたり、使うべき選手を推薦したり、やりたいほうだいです。

 

たまに興味を引くサムネイルにつられて、中身を見る時がありますが、ほとんど途中で「みるんじゃなかった」と思って切ります。

 

数字をこねくり回す人は信用できないし、面白くない。気を付けよう。

 

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PS

QSについてごコメントをいただいた方への返信で私が書いてしまった文章を添付します。こういうことが言いたかったような気がします。

 

【コメント】私もQSより「勝利数ー負け数=貢献度」を重視したいのですが、それだと、打力の弱いチームのピッチャーの給料が上がらん、なのでQSという考え方が出てきましたね。

 

【私の意見】

大谷選手がヤンキースにいたらサイヤング賞が取れてるかもしれない。とか所属チームによって個人の成績が影響される事を是正するシステムですね。「平等に評価するための指標」があるとより正しい分析ができます。良い事でです。

度をこしたり、悪意をもって使うと「勝ってないチームのための指標」になってしまうケースがありますね。  

企業においても順調に業績を伸ばしているうちは「売上げ、利益。利益率」ぐらいのシンプルな指標で社員の仕事を評価しますが、企業の業績が頭打ちになると「伸びてない・儲かってない会社のための指標」が横行します。コストの一部分や売上げの一部分だけを切りとって評価し始めるように思います。  

その結果、トリッキーな仕事をする社員が出世し、ガチンコに売上げや利益を伸ばす努力をする社員は「前時代的」な扱いを受けたりします。   

気がついたらほんとうの業績を伸ばす原動力となる社員はいなくなり、指標の研究ばっかりしているヤツらばかりになります。そうなるとその企業は、さらに「指標の研究」を売り物にしているコンサルや雇われ経営者の餌食になります。そんな事を連想しました。すみません。