飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

「温かい告知」か「心配な告知」か

いろんな外食店が「デジタル化」しています。

紙のポスターは使われなくなり、そのかわり店内に大きなデジタル画面が設置されて自動的に表示内容を切り替えてくれます。おおきなタッチパネルで注文できたり、とにかく便利でかっこいいのです。未来型ですね。

 

こういった未来型の設備での告知は、ややもすれば画一的でもあるので、冷たさを感じさせることがあります。

ですから店舗独自のオリジナリティや人の温もりを感じさせるような告知物やディスプレーを追加することも多いでしょう。花や植物を使ってみるのもいいんじゃないでしょうか。クリスマスの飾りつけ、なんてのもいいですね。

 

ただし、チェーン店においては、こういう店舗独自の取り組みはそのバランス感によっては「プアー」(貧相)に見えたり、「はげしい違和感」を感じさせることもあるので注意したいものです。

 

告知物の角がはがれていたり、すると「台無し」に見えます。リッチに見えるようにしないと、周りのデジタルでリッチな告知物との落差が激しくなる。

 

たとえば、お客様の写真をたくさん張り付けて、一体感やファミリー感を醸し出すような告知方法がありますが、、、、

イマドキ「紙」に現像・印刷した写真を使うってどうでしょうか?それも台紙がプアーだったりするとかなり見劣りします。(格好いいコルク版とかを使ってるといいんですけどね)

 

お客様の写真を使いたいのなら、平型の大きなテレビを壁に貼り付けて、写真が順番に映し出されるような装置をくっつけてみる事を考えたほうがいいでしょう。今の若い人なら映像の設定も簡単にできるし、コストもかなり安くなっていますよ。

オリジナルだし、映像の内容によっては「温かみ」もでます。食事をしながらこういったオリジナル映像をみると少し癒されます。大き目の画面を使えば近寄らなくても認知できますしね。(みんなスマホ見ながら食事してるから映像をみる事には違和感はない。逆に新聞見ながら食事してる人っていなくなってるからペーパーは危険かもね)

 

逆に、超デジタルな店内にあまりにも昭和な告知物が貼ってあったりすると、大きな違和感を感じ心配になります。

「こんなに立派なお店なのに どうしたんだろう?」

 

現代においても「告知が手作り感」のお店があってもいいです。うまくやれば高いオリジナリティが出て、人気が上がります。

当店も「昭和レトロ」をテーマにしているので、手作り感の温かみを出す事を意識していますが、プアーにならないように、木製の額縁を使ったり、パウチして端っこがはがれないようにしたり、告知物の角を丸くして真四角ではない形にしたり・・・お店の雰囲気とマッチさせながらも貧相にならないようにするよう気を付けています。

 

「手作り」を綺麗に見せるのはハードルが高いのです。

 

間違えると「予算をケチったな」と思われてしまします。作るのにどんだけ時間がかかったものでも仕上がりがプアーだと「ケチった」と思われます。

人任せにせず、店頭が全体的な調和感を見張り続けていないと、がんばればがんばるほどおかしな状態になります。

 

みんなの頑張りをもっと評価してもらうためにも、、

注意したいものです。

 

 

 



 

 

👇ランキンググループです