いつも使わせていただいているスーパーに買い物にいったとき、、レジを利用したら
レジの人がふいに
「今日はご褒美のコーヒーは買わないんですか?」と聞いてきました。
私より少し年上くらいかな、と思われる眼鏡をかけた人です。昨年の夏ぐらいに採用されたようで、最初はあたふたしながらレジを打っていましたが、ほどなく慣れて、今では「感じのよいレジのおばさん」です。
その人がだしぬけに「ご褒美のコーヒー」って言った来たので、一瞬、とまどいましたが、私は「今日はクルマの中に飲み物があるのでコーヒーは無しです」と答えました。
どういうことかというと、
そのスーパーのレジの近くには70円くらいの缶コーヒーが置いてあって、私はそれをカゴに入れてレジに買うことが多いのです。スーパーを出て車に乗ってお店まで行く時間にちょうど缶コーヒーが1本飲めるので、習慣になっていました。
レジの人はあたたかい缶コーヒーが生ものや野菜に接触しないように、先にレジを通してくれることもありました。
だから、たまたまこの日は缶コーヒーを買わなかったので、、、
「今日はご褒美のコーヒーはないんですか?」って聞かれたのです。
フレンドリーな問いかけにちょっと驚いたのと同時に「ご褒美のコーヒー」との表現にも感心しました。
「ご褒美のコーヒー」・・つまり自分へのご褒美ですよね。
毎日お店の営業のためにせっせと買い出ししている自分へのご褒美かあ・・
なかなか粋な言葉じゃないですか?温かい言葉です。
次の日、またそのスーパーに行き、カゴに缶コーヒーを入れてレジに行き、
私は「今日は缶コーヒー買いますよ」と言ってみました。
そのレジの人は、そのことばに意味に気が付いて、にっこり笑ってくれました。そして
「いつも豆もやしを大量に買って申し訳ない」とか、「とんでもございません」とか、少しの時間ですが楽しい会話がありました。そのスーパーのレジでの会話なんかあまりなかったのですが、結構いろんな事を話しました。楽しかったです。
「ご褒美のコーヒー」という切り込みはけっこう斬新でパンチが効いていました。お客さんをよく見ているし、人好きで親切な感じがにじみ出ています。
サービス業はこういう人を採用しないといけませんね。採用したら辞めさせてはいけません。
サービスの労働市場にはまだまだ有能な人物がゴロゴロいらっしゃるようです。焦らず継続募集して出会っていけたらいいですね。
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