飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

人材育成のポイント:不可欠な事から教育を

時々使う業務用のスーパーのレジの従業員さんは年配の男性でした。

 

ベテランの女性がレジをしていることが多いのですが、最近は年配のこの男性がレジをしてくれています。男性は比較的新人だと思います。

その日に限って、彼はレジを打つたびに「〇〇が何個です」とか、自分の行動を口に出しながら作業していました。

私が最初に「レジ袋ください」と言ったら「おっきいほうでいいですか」と答えてくれました。その後ずーっと「実況中継」しながらレジを打っていました。

 

お会計が終わったあと、私はカゴを持って移動しようとしましたが、レジ袋がついていません。

「あれ?レジ袋は?」と言ったら

「すみません」と言われ慌ててレジ袋をつけてくれました。

 

何気ない、よくあるひとコマなんですけど、私の心に

「この人は使えないなあ」というフレーズが浮かびました。

何百回かに1回起こる失敗を責めているのではありません。

 

「誰のために(何のために)自分の作業を実況中継しているのか?」なのです。

おそらくは「接客レベル」を高めるつもりで、「実況中継」そいえるんでしょうけど、そもそも会話にはなっていません。会話でないということは接客ではありません

「黙って集中して打て!」とはいいませんが、レジ係さんには正確さは担保してほしいものです。話す事にチカラを削がれ、集中力が下がっていると言わざるを得ないのです。

 

「作業の実況中継」はやってもやらなくてもいい事(ほかの人はしていません)

お客様が買ったレジ袋のはつけなければならない事。忘れてはいけない事です。

 

「やってもやらなくてもいいこと」を一生懸命やって

「やらなければならないこと」をど忘れする人こそが

仕事のできない人です。

 

重要な事と無用な事の区別がつかない人は

生産性を上げる事ができません。

ひょとしたら、自分の意思ではなく「実況中継」させられていたのかもしれませんが

そういうこととは別にして

「やってもやらなくてもいいこと」に作業の大半を費やしている事を疑問に思うべきです。

 

対お客様において失敗しているのですからね。

人材育成に携わる人は、まずは不可欠な事は何かをしっかり教えてから付加価値になる事を教育すべきでしょう。

早く手を打ったほうがいいです。

仕事が上手くできない人をそのままにしていては クセがついて「使えない人」になってしまって、元に戻りません。

 

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