「アルバイトが足りないのですが、どうリクルート活動したらいいですか?」
と聞かれる事がありますが、簡単に答える事はできません。
そもそも、この感じで質問をしてくる事自体が危険信号を表していること気が付いていないでしょうから、説明と理解に時間がかかるのです。
当店の例で言うと
グランドオープン準備をしている時、リクルート活動を開始する前に、アルバイトスタッフで「どんなチームを築くのか」をイメージしました。
この地域はたまたま大学生が多い地域なので
私は大学1年生~4年生が均等に在籍しているチームを作る事にしました。
1年生の時に採用して4年生で卒業する。
だいたい各学年3~5人くらいが適正人数でしょうから マックスで20人くらいのチームになるイメージです。
なぜ20人なのか、といえば毎年4月には4年生が卒業し、3年生が就活で忙しいので20人のうち半分しか稼働なくなります。しかし半分の10人が稼働していれば毎月のシフトはギリギリ埋まると考えたのです。
ここまでイメージが固まれば、リクルート活動に入れます。
グランドオープン前に採用したのは1年生4人、2年生6人で、3年生以上は採用しませんでした。グランドオープンは11月だったので翌年の4月以降ににまた1年生を5人採用しました。そこで15人のチームになりました。さらに次の年に1年生を5人採用しました。
この時点で20人になったのです。
2年半かけて最初にイメージしたチームを作った、ということです。
グランドオープン時に2年生だった6人が3年後に卒業したときには20人以上のチームで盛大に卒業パーティをしました。
卒業パーティはその後も毎年行われ、今年で7回目の卒業パーティをしています。
最初に採用したときから「4年生になったら卒業パーティで送り出す」までをイメージしていました。
採用から退職、、、
どうやって入れ替えていくかを具体的にイメージしていたのです。
皆さんもお分かりでしょうが
この計画を遂行する上で一番大切な事は、「大学卒業まで辞めさせない」事です。卒業まで辞めない事を前提に人数が計算されているからです。
グランドオープン時に採用した10人が早期にどんどん辞めてしまったら、計画は崩壊してしまいます。
退職が多いとその場その場の思い付きで募集したり採用したりすることになってしまい、きわめて苦しい展開になったでしょう
どんな人を採用するべきかもわからなくなって、自分の商圏は大学生の居住者が多いとわかっているのに「高校生が良い」とか、「フリーターがええかも」 とか 「やっぱり主婦やで」とかいろんな意見に翻弄されるかもしれません。
人が足りなくなったら、「募集と採用」が必要と思いがちですが、
本当はそうではなくて、スタッフィング計画の見直しが必要なのです。
具体的なイメージと何がズレているのか。そのズレを見つけ出して、なぜズレたのかを分析しましょう。そこからはじめると、「盤石なチームとは何か?」がイメージできます。
明日とか来週、来月の営業のために採用活動をしていると、いつまでも盤石なチームはできません。
いうなれば、盤石なチームを作るためのアクションがいくつかあって、その中のひとつが「募集と採用」なのです。
募集と採用さえうまくいけば盤石なチームができるわけではないし、募集や採用の不調や失敗が、良いチームができない理由でもありません。
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