飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

ブランドオープンの留意点はピープル

7年前にグランドオープンしたときのことを思い出しました。

いろんな準備をしている中で、期待と不安が入り混じっている時期、アルバイトの募集をはじめました。店頭ポスターと無料サイトだけだったと思います。

 

すると、数日で8人の採用ができました。

 

人数が揃ったことは嬉しかったのですが、その内容はもっと嬉しかった。と、いうのもその8人は「1人も妥協しない採用」だったからです。

 

受け答え、性格、スケジュール、年齢、容姿 どれをとっても 「求める人物像」をほぼ100%満たす人物ばかりでした。

 

面接するたびに嬉しくなって、「よっしゃ!!これは大丈夫だ」と思うようになり、気持ちがすごく楽になり、前向きになりました。この8人は期待通りの働きをしてくれて、ハイセールスをささえてくれました。

 

この8人が全員卒業まで働いてくれたので、「1年から卒業まで働く」伝統ができたとも思います。

 

グランドオープンメンバーは後の店舗運営を決定づけるといっても過言ではないとおもいます。

 

「7年前のメンバーが今の店舗にどんな影響をのこしてんの?」と思う方がおられるかもしれません。

 

その質問には「成功体験した者しかわからない」と答えたい。

 

世の中に成功体験している人は少ないので、定説にはなりませんが、真実です。

 

「人の問題がない店」を超越して、「人材で戦える店」であるならば、グランドオープンの時期は、余計なプロモーションや値下げ、とかチラシ攻撃、とかは控えて、ガチンコで勝負する勇気が必要です。

 

 

私の知っているお店に、グランドオープンで格安100円ドリンクを実施し、営業時間を限界以上に長く設定し、お客様がご利用するかどうかわからない駐車場と提携してスタートしたのですが、アルバイトさんは自転車置き場の利用マナーが悪く近所からクレームをうけているのに全然改善できないレベルの人材だったお店があります。

 

結果は厳しいものになるようです。

 

こういうグランドオープンは「どこ見てんの?」って言いたいですね。

 

グランドオープンこそ、そのお店の人材戦略のスタートです。そこで「ボタンの掛け違い」をすれば、向こう10年以上、ずーっとちぐはぐな運営になります。

 

最良な状態になってないことに気が付かず、商圏の問題ととらえ、無駄な出費は天井知らずに増加するでしょう。お客様も失望したり、期待外れだったりするでしょう。

 

これは経験談です。

 

グランドオ-プン時の外観