飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

私がスキマバイトを使わない理由

スキマバイトの代表的なタイミーさんが、登録者数を増やしています。

使用した側からの評判が良い人にアプローチできる制度を作ったりして、システムを増やし、さらに単価を高める努力をしています。

 

タイミーさんを通してワーカーに来てもらうとワーカーに支払う時給とは別に、ワーカーさんへの支払い額の30%相当をタイミーさんに手数料として支払うのですから、時給設定が高いほうがタイミーさんが儲かるわけです。

たとえばタイミーさんのワーカーさんに時給1200円で5時間働いてもらえば(1,200×5H=)6000円をワーカーさんに、それとは別にタイミーさんに1800円を支払うシステムです。掲出は無料でも紹介は有料なのです。割と高いし。

 

私はタイミーさんを使いません

その理由は3つあります。

 

まず、「人が不足ではないから」です。

9年間、店頭ポスターと無料サイトを使って募集活動をしていますが、必要数に満たなかったこともないし、早期退職に悩んだこともありません。

 

次の理由は「高いから」です。

タイミーさんに支払う30%の手数料は、私(経営者)には「時給」にしか見えません。

時給を1.3倍支払うなら、通常のリクルートでもっと良い採用ができますから。

 

3つ目の理由は「チームが受け付けないから」です。

毎年、一定数を採用して「よい先輩・よい後輩」の関係を醸成し、「働く事が楽しい」環境ができるように気を配ってきました。それが良いサービスを展開する原点です。

「1日だけ働いて、仕事の全部は知らない」人を入れると、サービスのレベルは下がり、私が思い描くサービスにはなりません。

もし、チームを壊してしまったら、その悪影響ははかりしれません。

 

余談ですが、タイミーさんって、ご家庭にとってウーバーイーツみたいなものではないでしょうか。

「お店に行って食べるよりも高い料金を支払って配達してもらいますが、少し冷めている食事」みたいな。

自分は動かないでいいのですが、その分高くて少しクオリティの下ったものをいただくわけです。

 

お金があって暇がないご家庭は使うでしょうけど、ほとんどのご家庭はお金が有り余っているわけではないでしょう。「ぜいたく」とか「無駄遣い」になります。使い方をかんがえるはずです。

 

同じように

ほとんどの飲食店や事業所は、売上げを上げるために四苦八苦しています。

「売上げは放っておいても、なんぼでも来る」とおっしゃるなら、私は文句はいいませんが、そうではないでしょう。

 

私がスキマバイト各社を含む、タイミーさんを使わない理由は以上です。

 

業態によっては有効なので、全く使うな、とはいいませんが

普通に高収益を目指すなら、手を出してはいけないやり方だと思います。

 

とがった意見ですし、今もスキマバイト、タイミーさんを使っている方は

気を悪くしないでください。「私の」見解ですから。

 

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