飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

交通費のやりくり

早起きしてしまったので「あさチャン」を見ていました。終電の時刻が繰り上げになったニュースが報じられました。12時まで仕事をしている人が乗り遅れて帰れない、、とか言っている画面。で、コメンテーターの発言「医療従事者の帰宅は12時頃が多いので乗り遅れてしまう。タクシーを利用しても病院から全額出ない。感染増大の時期だから(国は)タクシーチケットを出すべき・・・」 マジですか?医療現場では交代時間を30分前倒ししたらいいだけでですよね。従業員が帰宅できるように交通費を全額支給するのは事業主の義務です。タクシーしか動いてない時間まで仕事をさせたら、タクシー代支給するのが当然です。もし出してなかったら違法やがな。おかしなこと言うなあ。なんでもかんでもコロナとくっつけたらあかんですよ。

 

実は、交通費に関する非常識がまかり通ってる飲食店って多いんですよ。終電間際まで営業したいからするんですが、従業員の帰宅にタクシーを使わせたくないんですね。場合によっては終電逃したら、始発までお店で待ってるとか、そんなこともあるようです。飲食店の闇かなあと思ってたら病院もそうなんですねえ。困ったもんです。

 

絶対的な解決策ではないのですが、こういう事態の解決方法として提案できることとして、「アルバイト採用はできるだけ店頭ポスターで行う」ということをお勧めします。店頭告知を読んで応募してくるということは、近隣に住んでる可能性が高い=交通費が発生しない、と、なります。お金をかけて募集サイトに掲出すると広範囲から応募が来る=交通費が発生と、なります。募集といってもいろんな手法がありますから、手間とお金がかからない事からやり始め、集まらなければ、お金や手間をかけていくほうがいいですね。ちなみに当店は店頭ポスターで募集をかけていますので、アルバイト20人中交通費が発生しているのは2人です。ひと駅分だけですけどね。一番近い人は隣のマンションです。だいたいみんな徒歩5分くらいの場所に住んでいますので、心強いですよ。