飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

私の仕事はやさしくやさしく、理想の新人像を伝える事です。

毎日、新人育成をしたり、見守ったりしている季節になりました。最初、基本的な作業を先輩アルバイトにひととおり教えてもらいます。まじめにトレーニングしていますが、すべてを1回で習得するはずはないので、何度か教えなおしたりすることになります。「教えなおす」とはいいますが、本人にとっては「教えられた事が違っていたのか?」と、不信感をもったりするので、深い対話が必要になります。

 

昨日も、新人が自動洗浄機で食器を洗っていたのですが、ある食器がイマイチきれいになっていなかった。「これ、きれいになってないなあ」と私が言う。新人は自動洗浄機を通しているのに汚いのはなぜかわからないので「?」って感じ。原因はいろいろ考えられます。1回に洗う量とか、予備洗いだとか、食器が重なっていたとか、・・・・

そういうスキルの話もありますが、本当はそんなことどでもいいんです。

大切な事は 「洗いあがりで汚れが落ち切っていない事に洗った『あなた』が気づいていない事」なんです。汚れが落ちなくて「なぜだろう」と思い、店長に「こんな出来あがりなんですが・・・」と、先に聞いてくるのがこちらが新人に期待する行動なんです。と、伝えたい・・・・・・。

これは、新人でもできる事です。そういう意味では、この新人は期待通りの行動をしていません。厳しいようですが今のところパフォーマンスの低い新人像です。

洗い物の目的は「食器を綺麗にすること」です。食洗機に通すことではありません。言われた通りに食洗機に通しました、と言われても、きれいになっていなければ「洗い物」をしたことになりません。厳しいようですが、考え方の根本から修正してもらわないといけない。こういう話し合いをするのが私の役目。

こういう考え方になることができれば、いろんな先輩にいろんなことを教えられても自分の中で消化して、幅の広い知識を身につけれるし、仕事が楽しくなります。

「言われた通りにやったんですけど」とか「教えられてない」とか思っていては成長はない、「なにかが違っていたんだ」と思ってほしい。本人がもとめれば教える体制はできている。ベテランは揃っています。

気を使う毎日ですね