飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

聞いたことを伝えるだけでは、ホール係として失格

今年の新入生のHさんもいよいよ1人立ちしています。

しかし、目下のところお客様とのやりとりに苦労しています。

とは言っても、会話ができないのではなく、ホール係として「何を聞くのか、何を確認するのか」がいまいち、わかっていないってことです。

あるお客様が、焼肉の注文ともつ鍋の注文をいっしょにしました。Hさんはその通り私に伝えます。で、私が「焼肉ともつ鍋は同時にだすのか、焼肉をしてからもつ鍋を出すのか」を確認すると、Hさんは答えられません。それでは困るので確認してくるように指示しましたが、帰ってきても、どちらかよくわからない。で、再確認。「お連れ様が来たらもつ鍋を出す、、」が答えでした。では、お連れ様はどれくらいあとに来るのかが問題です。確認は、テーブルのセッティングのためです。

この場合、焼肉中にお連れさんが来るとみこんでカセットコンロも七輪の横におくほうが無難です。コンロだけ置いておいて、もつ鍋は出さなければいいんですから。と、まあこういう思考回路になるんですけど、そこがうまく繋がらない・・・。

 

また、伝票をみると「カルビロース食べ比べセット」を3人前と書いてある。「カルビロース食べ比べセット」は一皿に4人前のお肉が乗っているプレートなので12人前のお肉の注文になります。値段は1万2千円くらいになる。3人組のお客様のイニシャルオーダーとしては多すぎます。で、再確認させようとしましたが、Hさんは「カルビロース食べ比べセット」がそもそも4人前プレートだということがわかっていないようですので、私が確認に行きました。おっちゃん3人組で、最初は「なんでやねん」って感じだったのですが。「12人前食べますか?」と聞いたら「それは違う」と分かってもらえました。

本来、お客様が勘違いしている場合、ホール係がきちんと説明してほしいのですが、自分が知識なかったり、人懐っこくなかったりして、上手くコミュニケーションできないんじゃないかと思います。教えたら簡単なことなんですが、お客さんの前で緊張もするんでしょうなあ。いつも、なにか食い違ったり、聞き忘れたりしています。

恥ずかしがり なのかもしれません。

でも、プロとして何の目的で何を確認しないといけないのかを考えてほしい。確認が浅くて、厨房に迷惑かけたり、お客様のクレームになったりしないかを恐れてほしい。

聞いたままを伝えるだけでは、ホール女子ではない。キツイ言い方ですが、これを伝えないといけない・・・・。

 

Hさんは明らかに「期待の新星・大器」です。ネガティブにならないように、かつ正しい事がつたわるように教えていきます。