飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

「できることは、すべてやる!」とか、リーダーが言い始めたら。それは「終わりの始まり」

緊急事態宣言の延長が決定しそうです。かたや、奈良県の知事は緊急事態宣言を要請しないといっています。その理由は「成果が無いから」です。

自民党の総裁選挙が話題になってるから、緊急事態宣言はおろか、現在も大阪兵庫の飲食店は時短営業と酒類の提供停止を強いられていることさえ、話題になりません。患者数やお亡くなりなった人数を見ても、飲食店が時短と酒類販売停止をした効果が「コレ」です、といった報告もない。

緩和する理由はいくつもありますが、緩和する勇気が無いのでしょう。

野戦病院」を作ります、といった、有事に向かっての追加プランを発表すると、勇ましく見えるんですが、「こういう施策はもう必要ないでしょう」といった緩和施策は「こっそり」されることが多いようです。

飲食チェーンを含む、いろんな業界において、リーダーたちは追加戦略を立案して実行したがります。これは普通の、どこにでもいるリーダーです。これまでやっていたことが本質的に効果があるのかを見極めて、「取りやめ」とか「緩和」を同時にやっていけるのが本当の有能なリーダーだと思っています。

だって、チームの部下の立場に立ってみてください。仕事やプロジェクトばっかり増えて、何の仕事も減らなければ、忙しくなりすぎて成果を出せません。1人でいくつものプロジェクトをこなす人がでてくるような組織は機能しない。

「できることは、すべてやる!」とか、リーダーが言い始めたら。それは「終わりの始まり」でしょうね。

予防注射がコンプリートしたら、感染騒動も収まってくるんでしょう。

本質的な話をしましょうよ、と言い続けて5回目の投稿ですが、最後まで本質的な話は聞けず、ただただ事態に対応しようとするだけのリーダー像を見るのは、飽きてきました。

今回の緊急事態宣言の延長がラストで、「人流を止める」とかの空想的な話は終わってほしい。

あとは治療とか予防とかの話をしてほしいです。