私が良く見る飲食店経営者向けのYouTubeでは、
原材料の値上げが相次ぐ最近の飲食業界の環境をとても心配していました。
曰く、
「チェーン店といえども値上げはするだろう。しかし、それでも価格競争をしてくるであろう。しかし個人店は価格競争の効果なんかないので、これからは付加価値を高める以外に生き残る方法はない」 とのことです。
まったく同感です。
事、ここに至れば・・・
個人店はお店の味・サービス・雰囲気で勝負するしかないでしょう。極端に安い商品を訴求して、新しいお客様を集めても、その企画は長続きしません。
「そういうことではないんだよ」って商売の神様に怒られそうです。
ですから第一弾として、日本酒(銘酒)の強化をいたします。
実は、同じ町内の酒屋さんが先日「有料試飲」というシステムをはじめました。少し料金を払うと、一定時間・数十種類のお酒の試飲ができるのです。
お店を改装して立ち飲みできる綺麗なスペースを作られて、大型冷蔵ショーケースや棚ににたくさんの日本酒や焼酎がいれてあって、セミセルフで自由に味を確かめることができます。
都合があえば酒屋の大将の解説も聞けます。お店側としては、
自分の舌で確かめて、その地で飲める美味しくてリーゾナブルなお酒を仕入れる事ができるのです。もちろん、個人で購入目的の試飲もできます。時間制ですから酔っぱらう場所ではありませんけど、かなり良い気分にもなります。(システムを詳しく知りたい方は「日の出屋酒店」さんのフェイスブックを見てください)
このシステムを使えば、お酒に対して無学な私でもいろんな銘酒を仕入れることができます。
今回、数本ピックアップできましたので、今週末にはメニューに入れる事ができると思います。
そして、新しく天開グラス(写真参照)と一升瓶用の小型冷蔵ショーケースを導入して、銘酒の注文が入ったら、客席で一升瓶からグラスに注ぐようにします。
酒屋の大将は
最初
「飲食店で日本酒を売るのは簡単ではないんですよねえ」と言っていましたが、
当店が日本酒用冷蔵ショーケースを買う事を聞くと
「そこまでやるんですか。すごいですね。売れたらいいですね」
とおっしゃってくれました。
そして、天開グラスにテーブルで注ぐやり方にする事を伝えると
「・・・・ちょっと待ってください。朱々さん(当店)のホールの女の人が注いでくれるんですか!!!・・・・・売れます(笑)それは売れますわ」
と、言ってくれました。
銘酒が飲めるってのも付加価値ですが、それ以上の付加価値もでるようです・・・。
とにかく、個人店らしくきめの細かい戦術で不可価値を高めていきますわ。導入の結果についてはまた報告します。
有料試飲スペース