原材料に関して、値上げ・品薄の波がすこしづつ押し寄せています。
これまで安定的に納入されていたお肉などの納品が遅れたり、次回納品日の見通しが立たないなどの連絡が来ています。1パックの量が減っていることもあります。
当然、材料確保のために値上げもされます。
消費者の物価が上がると、おおさわぎになりますので、各社が時期を合わせて値上げする傾向があります。その代わり、しばらくするとニュースにもならなくなります。
我々のような業者への卸売り価格は、時期を統一せず、各社バラバラに値上げしてきます。欠品する品目も各社さまざまです。
欠品になって、次期納品予定もないとなるとそのメニューを止めなければならないし、大きく値上げされたらメニューの価格も変える必要があります。
メニューにシールを貼ったり、マジックで消したりしているお店もありますが、私はそれは見苦しいと思いますので、何か欠品が決定したら関連するメニューをページごと再印刷することにしています。
最近はパソコンが発達しているので私のような者でも、そんなに凝ったデザインでなければ自分で写真入りメニューぐらいは作れます。
て、いうか、ここまで供給不安定になってきたら、自分でやらざるを得ません。自衛手段です。
店舗の印刷物を作っている業者さんとか苦しくなっているのではないかと思います。タッチパネルでの注文方式を導入したがるチェーンが多いのも理解できますね。
でも、タッチパネルのシステムの中のラインナップや値段を変更をするにも、手数料がいるでしょうから、新たな「儲かりビジネス」でもあるのかもしれません。
メニューや値段を触るのは店舗運営の根幹にかかわる事なので慎重にすべきですが、
昨今のごとく、急速に原材料価格が上がったり、欠品したりするのでは、上手で安価にメニューを触る(変更できる)システムを手に入れている会社のほうが有利に商売をすすめることができるでしょう。
仮に1人前の量を変更したりしても、きちんと反応してくれる現場力も必要です。それは決め手になるでしょう。
食材の確保が不安定な今こそ、仕入れ、販売戦略、営業現場が一体になってないと大損しますね。
自営業は 資材・マーケッティング・現場力が一体化しているので、動きは早くて正確です。ここは長所ですな。