飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

スケジュールの 「IN交渉」のやり方

次月のスケジュールを作成しようとして、人が足りない日があるとき・・・・・。

何らかの形で、誰かに「すでに提出された希望スケジュール以上のスケジュール」を提出させなければならない。いわゆる「IN交渉」(≒あきシフトに入ってもらう交渉)です。

 

「IN交渉」は無い方が店舗側の立場が保たれます。「ごめんやけど〇月〇〇日働いてくれへんか?」とか、頻繁に言ってると労使の立場が逆転しかねない。

 

ですからスタッフを充実させて「IN交渉」はできるだけしないほうが良いのですが、どんなにスタッフを多くしても、なぜか誰もスケジュールを出していない日が発生するときがあります。特にお盆とか正月、成人式などに出てきます。

 

こういうときに 上手に交渉し スケジュールを引き出すスキルが無いと、安定した運営はできません。店長の「ウデの見せ所」と言いましょうか。

 

でも、これは個別交渉なので、相手との相性とか、相手の性格とかを考慮しながら実行します。「経験」や「人格」「日頃の関係性」がモノを言う世界です。なかなかマニュアル化できません。

 

「お盆は全員2日間以上入らなければならない」とかの「ルール縛り」は成功しませんし、信頼関係の破壊になる危険性があります。

 

全員が読めるグループLINEに「だれか入ってください」と書き込むのもセンスが良くない。交渉相手が不特定になるので、効果が期待できません。アルバイトさんの立場になるとスケジュールがたまた空いていても応募しずらいと思います。

 

頼み込む、泣きつく、買収するとかの方法もあります。その後の関係性に問題が出るかもしれませんが、個人的な交渉であるなら、まあ有効です。

 

私のポリシーとしては 素早く察知して、個人的に素早く交渉し、素早く結果を得る。個人交渉なのですが、同時に多数と交渉を開始する事がポイントと考えています。

 

「〇月〇日について入れませんか」(追加の希望スケジュールを下さいませんか?)と個人LINEを送ってOKかNGかの答えをもらう事に集中します。帰省中などで絶対に無理な人以外は対象者全員に送ります。この方法でも無理ならば営業をあきらめます。

 

「追加の希望スケジュール」を要求しているのですから立場としては経営側が圧倒的に弱いので、それに気づかれないように、交渉は簡素に素早く行うことがコツです。労使関係にしこりを残さないようにすることが重要かな。

 

やっぱり経験と人格の問題ですわ。これは。