飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

グランドオープンにおける「3ナイ方針」を推奨します。

お客様の自転車でごった返すお店がありました。けっこう新しいお店です

 

 

つまり、自転車でご来店されているお客様が多いということです。

これは、どう考えたらよいのでしょうか。

 

ごった返すほどお客様がいらっしゃる事はとてもよい事です。

 

しかし、歩いてくるお客様もいると思います。通常、歩いてご来店されるお客様は、家が近くにあって自転車でご来店される方はそれより遠い場所にお住まいなのでしょう。

 

そうなると、このお店は近隣の開発よりも、やや遠い商圏を開発してしまったということですかね。

 

グランドオープン時の商圏開発はとてもデリケートです。お客様が全然来ないのは困りますが、どういうふうに繁盛するのかもよく見ておかないといけません。

 

当店は、グランドオープン時、「グルメサイト使わない、GOプロモーションしない、過剰なGO告知しない」の「3ナイ方針」でスタートしました。

 

なぜならば、近隣のお客様に、まずご利用いただく事を優先したかったからです。

 

この「3ナイ方針」を貫けば、「目視」でお店を認知できるところに居る人しかお店に来ません。

 

いつの間にかオープンした「謎」のお店ではありますが、工事中から認知していた人々にとっては問題ありません。さすがに店頭ポスターはありましたので「そろそろ開きそうだな」とか「飲食店だな」とかはわかるようになっていました。

 

こうやって、まずはベースセールスを確定させることに集中しました。

 

11月のグランドオープンだったので、需要が高かったから無理して集客しないほうが良いという判断もありました。

 

案の定、近隣からたくさんのお客様にご来店いただきました。今となっては、「3ナイ方針」でよかったと思います。一気に媒体を使って集客していたら、お客様があふれて、サービスレベルが追い付かなくて、大変なクレームになっていたかもしれません。

 

グランドオープンから1年後に「3ナイ方針」は解除され、いまではSNS集客が大好き店舗になっていますが、ベースセールスは近隣の住民の方に支えられていると強く感じています。

 

アルバイトさんもほとんどが歩いて来ますしね。自転車さえ使わない。

 

グランドオープンについては、そういう流れも意識しておくとよいかもしれません。

 

グランドオープンの時