飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

モバイルオーダーの盲点

ホール係の Kさんは 他の飲食店でもアルバイトしています。

 

私のそのお店に行ったことはあります。大手回転すしチェーンが、普通の海鮮レストランビジネスとしてやっているチェーンレストランです。その飲食店が最近モバイルオーダーシステムを導入しました。(お客様が自分の携帯で注文できるシステム)Kさんはホールでの仕事が激減したそうです。

 

お客様に注文を伺いに行かなくてよくなったのですから。

 

ところが、このお店NETでの評価コメントを読むと、そうとうなばらつきがあって、結構ひどいコメントが多いです。

 

押しなべて「接客が悪い」、「なかなか注文商品が来ない」が多かったですね。

 

お店の形態はオープンな作りで、カウンターとテーブルになっており、調理場が狭い。チェーン店なので同じようなレイアウトになっています。

 

調理場が狭いことは「遅さ」の原因になります。モバイルオーダーは接客技術の低下原因になります。

 

私が利用したときも、1人だけの男性従業員はオーダーを聞いてくれましたが、ホール女子と思われる2人は出来上がった商品をもってくるだけで、注文は聞いてくれませんでしたし、お店は混んでないのに提供までの時間が遅くて、オーダーが入っているかどうか再確認する羽目になりました。

 

そもそもモバイルオーダーと普通のオーダーの両方をするのではなく。モバイルだけにしたらよいのに・・・。

 

実は、私は退店するまでモバイルオーダーが可能な事がわかってませんでした。なぜなら案内された席がカウンター席に目の前に職人さんとホール女子がいたからです。目の前に従業員さんがいらっしゃるお店でモバイルオーダーは使わないと思いますよ。

 

さらに言うと、私はカウンターには座りたくなかったのでテーブルを希望したのですが「予約があるから」とか言われてカウンターになったのです。ガラガラでしたけどね。

 

なんか、店舗全体に統一した戦略戦術が生かされていない。考えが浅い。本部、本社の言いなりな感じが前面にでていました。お客様不在。

 

モバイルオーダーを上手に導入して、お客様にとって使い勝手を増すことに成功しているお店はたくさんあります。そういうお店でも接客の評価は上がらないですけど、総合的には良くなっています。(もともとサービスが回ってなかったのかもしれませんがね)

 

今回ご紹介したのは、モバイルオーダー導入が最悪な状態に陥った例です。残念です。