飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

スタッフィングを安定させるためのコツは「やればできる事をやっているんだ」という認識。

知り合いと一緒に飲食業者の方がお店に来てくれました。

私に「人材を育成して揃えていくための秘訣はなんでしょうか」というような真摯な質問をいただいたのですが、ちゃんとお答えする前にお店が忙しくなり、その方々はお帰りになられました。

 

残念なので、ブログにアンサーを書いてみたいと思います。

 

このご質問は、テクニック的なことではなく普遍的な考え方を問うているのだと思いました。

 

私にとってそれは

 

「自分の理想とする(質、量とも)最適なスタッフィングは必ず達成される(はず)と確信してから計画を立るべし」

 

ネガティブな前提を排除するとも言えます。

 

募集・採用とかについては「難しい・厳しい時代」的なとらえ方をする専門家が多いが、これは正しくない。

 

また、「新しいやり方、考え方」を提示してくる専門家もいるが、安易すぎる。

 

そもそも「専門家」とはいかなる人々なのか?疑わしい。

 

飲食店のスタッフィングをその地域で実際に成功させてきた人の意見を参考にするべきで、それを「見物」している人の意見に左右されてはいけない。

 

飲食ビジネスのスタッフィングを成功させる仕事は「見るとヤルとは大違い」なのです。

ホントは細かい気づきに基ずくアクションが沢山あるのですが、いちいち説明したり体系化したりできないものも多いのです。

また、地域やオーナーのビジネススタイルによって、出来上がるスタッフィングの形は千差万別です。

 

しかしながら、「世間の声」は「現在のリクルート環境は厳しい」とか、「外国人を採用しないといけない」「もう日本人学生は飲食アルバイトなんかしない」等々、まことしやかに決めつけてきます。これは「売るための理論」なので真に受けてはいけません。

 

私は30年以上、飲食店の経営に携わっていますが、「従業員の本質」が変わったとは思っていません。したがって経験に基づく「私のやり方」はいかなる地域においても 常に成功しており、100%自分の望むスタッフィングができています。今のお店にしてもグランドオープン以来7年間、毎年理想的な人材を確保し、ほぼ全員に4年間稼働してもらっています。

 

その地域、その駅周辺のリクルートマーケットにおけるスタッフィング活動のプロは「あなた」(=飲食店主)なのです。

その地域にどんな人が住んでいるのかを知ってるのも「あなた」です。

「あなた」が最高なのです。

「あなた」しか、わからないのです。

ですから「あなたの考え方」を掘り下げていくことが成功への近道なのです。

 

我々自営業のお店が必要な人数は数名~数十名くらいです。何十万人という方が住んでいる地域で、数名~数十名のスタッフを集めるに際して、社会傾向の分析なんか必要ありません。

むしろ平均値データに惑わされ、地域特性を見誤る危険性アリです。

 

 

「必ず100点満点に近い組織が作れるはずだ」が「出発点」であることが必須なのです。「やればできる事をやっているんだ」「当たり前のことをしているんだ」という認識が必要です。

 

奇跡をおこさないといけない、きわめて難しい事を成し遂げよう、と考えると奇策しかでてこない。

 

スタッフィングに必要ななのは「奇策」ではなく、「スタンダードな人間関係構築理論」です。

 

すべての源は 「出発点の確認」です。

 

スキルはその後の話です。

 

代々の卒業記念写真