飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

たかがラストオーダー、されどラストオーダー。そこから見えてくることは重い。

感染騒動以来、夜遅くの売上げが減少してしまいました。反面、夕方早くとか、土日の昼間とかの売り上げが増えたりしてます。

 

閉店時間を早めるお店も増えているせいか、「ラストオーダー」の問い合わせが多くなっています。

 

この「ラストオーダー」なるもの・・・

店舗によって基準がマチマチで、注意しないとトラブルのもとになります。お客様を怒らせたり失望されたりする原因となるのです。

 

ラストオーダーは閉店の何分前なのか。ドリンクとフードは同時にラストオーダーになるのか、ラストオーダーは店頭に明記するべきなのか、ラストオーダーになれば看板照明は消すのか、、、、どれもこれもお店によって違います。

 

先日、仕事帰りに1人で、ややオシャレなファミレスを利用しようとしました。夜遅かったのですが、看板がこうこうと灯いてましたので、駐車場に車を止めました。夜遅いので何か一品とアイスコーヒーをいただければよかったのです。車を降りてお店のドアのところまで行きましたが、営業時間やラストオーダーの告知も見つかりませんでした。「まあ看板が灯いてるから大丈夫だろう」と思って入店。

 

甘かったです・・・

 

 

店員さんから「23時ラストオーダー・24時閉店ですがよいですか」と言われたので、時計も見ずに、「いいよ」って言いました。私は一品注文できれば良いので問題ないのです。でも奥からもう一人の店員さんが出て来て「23時まであと2分ですけどいいですか?」と言われました。

 

「私は1回注文するだけですが、、、それは、もう無理という意味ですか?まだ大丈夫という意味ですか?」と聞いてしまった。

 

「大丈夫です」と言われたので入店しました。すこし不穏な空気です。

 

で、席に座って注文しようとしたら どうやらソフトドリンクは「ドリンクバー」だけのようです。

 

私「ソフトドリンクの単品はないのですか」

店「はい」

私「では、私が今ソフトドリンクを注文したら、ラストオーダーはどうなるのですか」

店「23時で終わりになります」

私「じゃ、私は注文したけど飲めないのですか」

店「・・・・・」

私「すみません、帰ります。」

 

歓迎されていない事が明確に伝わってきましたので、さすがに帰りました。

さっさと食事を済ませて、30分くらいで帰る予定だったのですけどね。

 

あとから聞いたら、そういう場合は多めにドリンクを取ってもらってから ドリンク終了するようですでしたが、その時は全くそういう事も教えてくれなかった。

 

店員さんのせいではないと思います。

 

ラストオーダーを時間で区切るのではなく、だいたいそれぐらいの時間になれば、外部の看板の照明を消して、新しいお客様が入ってこないようにしてから店内のお客様にラストオーダーの確認をすればよいと思います。照明切る時間が少し早くても、怒る人はいないと思います。

 

こういう「トラブルを避ける能力」が著しく低下しているお店は増えているように感じています。「モラルが低いのです」

 

偏見ですが、こういう常識の欠如しているお店に限って、自粛期間中に自粛しなかったりしていました。

 

先々の事を考えるタイプではないのでしょうね。だんだんお客様が減ってきてもわからないのでしょう。ラストオーダーは小さな事ですが、本質的な問題は「お客様がどう感じるかを察知する能力」です。正常な感覚の無いお店って、やっぱり廃れる。間違いない。

 

 

たかがラストオーダー、されどラストオーダー。そこから見えてくることは重い。