飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

お店が「長生き」する秘訣

私の通勤道路の目立つ交差点にあるやや有名なラーメンチェーン店が、しばらく休店(閉店?)状態にあります。

 

このお店は開店して5年くらいだと思います。

 

コ〇ナ禍においては、チェーン店なのに、自粛要請に応じず堂々と深夜営業し、ものすごくたくさんのお客さんが入っていました。

 

国道171号線の伊丹あたりの目立つ交差点にあるので、「すごい事するなあ」と思ってみていました。

 

実はその少し前、この店がリクルート活動で「アルバイト募集!時給1200円」というバナーを出していたのですが、本当は時給は960円で、バナーの時給は深夜時給だったことに対して、ブログを書いた事がありました。

 

募集時給というのは最初に支払われる一番低い金額を明示すべきだと思いますので、間違ったやり方だと思います。

 

そんなことを通じて、なんとなく、不正直・不誠実というか、事業者として良識の無さを感じていました。

 

でも、お客様はたくさん入っていました。

 

当時、こういうお店を見るたびに、私は

「俺が甘ちゃんなのかな」「こういう事をしてでも売り上げをとっていかないとダメなのかな」と思ったりして悩んでしました。

 

ところが、このラーメン屋さんは、8月初旬からずっと休店しています。張り紙を見ても、なぜ休店なのかわかりません。

 

事情はわかりませんが「商売が続けられなくなった」事には間違いはない。

 

スタッフの問題なのか、食中毒とかなのか、わかりませんが、やっぱり「良識のない商業は滅びるのだ」ということを確認したような気がします。

 

最近までテレビコマーシャルを入れたりしているチェーンの大箱なお店ですが、やっぱり「答え合わせ」された感があります。

 

世間には 

いまでも、だらしなくて閉店時間が表示より早いとか、安さを訴求したいから生ビールの銘柄が表示のモノよりも安いものを使っているとか、飲食店の信用を傷つけるお店はたくさんありますが、必ず答え合わせをされて滅びるのだな、と確信しました。

 

(なるべく)正直に (なるべく)正攻法で生きていきたいと思います。

それが、お店が長生きできる秘訣かもしれません。