飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

大学生が半年で辞めたお店の話を聞きました

大学1回生男性アルバイトのK君は、この春、友人と2人で応募してきました。

「2人はいっぺんに採用できないので、どちらか1人にするかどちらもあきらめるか、2人で決めてください」と、私からお願いしてK君が働く事になりました。

 

「もう一方の友人」のことも気になっていたので、私はときどき「あの人はどうなった?」って聞いてしまう。

 

彼は当店で働く事をあきらめたあと、近くの焼肉屋さんで働く事になったようでしたので、安心していました。その店は競合としては強い相手で、ちゃんとしたしたお店なんです。

 

先日k君から、その友人が最近、お店を辞めた、と聞きました。

 

「えーっ」と思いながら、事情を聞きました。

 

彼がそのお店を辞めた理由は「アルバイトに大学生が少ないから」でした。

 

社員とか社会人の従業員とか高校生もいるのですが、大学生が少ないので楽しくないそうです。

 

で、店長さんに、退職意向を伝えると、

 

「大学生が少ないから楽しくないのはわかるけど、土日だけでも来てくれないか?」と頼まれたそうですが、彼は続ける意思がないそうです。

 

社員やフリーターが多いと、トレーニング時間が少なくて済むし、毎日のサービスは安定します。

しかし、ひとりひとりが沢山の時間数 働くので、保有人数は少なくなります。だから土日などセールスボリュームが上がる日は全員出勤しても不足になります。主婦の人だったら土日はお休みとなることもめずらしくない。

 

で、土日だけ働くアルバイトを雇うとなると、高校生が主体になります。

 

結局、構造的に大学生が少なくて、肩身の狭い思いをすることになります。

 

こういう現象にハマってしまう事がありますね。

 

じゃ、全部大学生にしたらどうなるか、というと・・・

常に新人育成をしないといけないし、毎日違う人が来るので店長の緊張感が増します。その代わり、土日の人数は豊富にそろいます。

 

考え方はいろいろですが、スタッフィングはお店の実情に合ったスタイルを選んでいくべきだと思います。

 

住宅街にあるサンデーストアは学生主体で、会社が多いビジネス街は主婦やフリーターが多い方が良いのでしょうが、ビジネス街に主婦は住んでいませんし、住宅街では学生は見つからないでしょう。

 

ですから、「細心の注意」と「最新の考え」をもって、スタッフィングを計画するのです。

グランドオープンが最初のチャンスですが、その後にやり直す事もできます。

とにかくスタッフィングは「方針の構築」からです。