飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

カタコトでもええねん。人間らしいコミュニケーションが大事。

1年生のアルバイトSさんは、もうなんでも一人でできるのですが、質問が多いです。いろんなことができるようになったので迷うのかもしれません。

 

たとえば、ごはんの大サイズがでました。家族連れのお客様なので、「ごはんを小分けする器を付けてあげたいのですが、何個付けたらいいのででしょうか?」とか。

「お鍋を食べているお客様が、焼肉を注文してきました。七輪はいつ持っていったらいいでしょうか?」とか

私の回答は

 

「お客様にきいてくれ」 

です。

 

俺に聞いてもわかるわけないやんか。

何個必要か、いつから始めるか、それをお客様と調整してくるのがホール女子の仕事でっせ!

 

私がちょっと、イラッとする瞬間です。顔に出ているかもしれません。

 

今日、テレビ番組でコンビニさんが外国人アルバイトの集合研修をしている場面をみました。「牛丼には何を添えるでしょう」という質問が画面に映し出され、選択肢はお箸とスプーンです。

 

答えって難しくないですか?

 

お箸が正解なんでしょうけど、スプーンの人もいるんちゃうかな?

 

外国人のアルバイトの人たちは、すごく真面目に日本の風習を学びたいと思ってらっしゃるけど、日本人はだんだん自由になってきているしね。

 

他にも

お客様が「明細の書いていないない領収書をください」と言ったのですが、外国人アルバイトさんが、理解できない場面が映し出されていました。

 

コンビニで「レシートではなく領収書を印刷してください」ってことなんですけど、こんな言い方は日本人でもちょっと戸惑うでしょう。

 

集合研修や映像で 応対のパターンを教えるがちですが、応対をパターン化しすぎると、人間同士の当たり前なコミュニケーションが阻害されませんか。

 

昔のコント風で中華料理店のカタコト店員が現れて

「メシ、クウカ?」とか「ナンダソレ?」とか「チャーハン箸でクウナ!!」

とか言ってくるお店があってもいいんじゃないかな、と思いますよ。

 

正しい言葉使いができていないことやパターン化されたサービスを理解できていないことよりも、分かり合えない事のほうが残念ですけどね。

 

この、わかりえない残念さは 外国人だけでなく、日本人店員さんにも感じます。

 

分かり合えれば、言葉がなまってるぐらいが面白いとおもいますけどねえ。

ゼンジー北京さんが

完成形かも