飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

モバイルオーダーの効用を問う

モバイルオーダーの売り込み電話がはいってきました。

 

 

営業「〇〇ですが、モバイルオーダーの端末を導入しませんか」

店長「ああ、スマホからオーダーをいただくシステムね。うちの店は客席も少ないから不用かな、と思ってます」

営「人件費削減の効果などが期待できますよ」

店「お客様に注文を聞きに行かなくてよいから人件費削減できるってことですか」

営「そうです」

店「注文を聞きにいかなくても、料理はもっていかないといけないから、人は減らないのではないですか」

営「ゼロにはできませんが、減らす事はできます」

店「なるほど、、、しかし、ホール係さんの仕事は”注文を聞く事”と”料理を持っていくこと”だけではないですよね。テーブルを片付ける、とか会計をする、とか他にもあります。ですから2人のホール係を1人にすることはできませんね。」

営「そうですね」

店「では、何人目から減らす事ができるのでしょうか。10人が9人になるとか、8人が7人になるとか・・」

営「それはお店によって条件が違うのでわかりません。」

店「しかし、御社はたくさんの飲食店にこのシステムを卸してるんですから、データ-をもっているでしょう。飲食店長の談話とか。それがあるから『人件費削減につながります』っておっしゃたんじゃないのですか」

営「データーとしては持っていません。」

店「データーなしに軽々しく『人件費削減』って言われても困りますわ。当方は多くてもホールは3人です。

1人で営業している時間も多いんですよ。モバイルオーダーを使ったからといって配置する人を減らしたら、たちまちパニックになりますよ。」

 

 

私は煙たい客なのかもしれませんね。

 

イメージでは経費削減になるように思えますが、よくよく考えてみると無理ってことあります。みなさんよく考えてくださいね。

 

普通の規模の飲食店がタッチパネルやモバイルオーダーにしても、ホール係に料理の提供・バッシングやドリンク入れ・会計をさせているなら、なかなか労務費削減にはならない。100席規模以上のお店だったら1人くらい減るかもしれませんがね。

 

セールスしてくる人もここら辺を説明できれば、もっと売れるでしょう。