飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

「空席より在籍を見る」     YouTubeから

YouTubeはよくみるのですが、「おもしろいなあ」と思うモノを発見しました。

 

【一体、何が違う?】飲食店閉店する人、繁盛する人 - YouTube

 

YouTubeの映像の中で、出演者の飲食コンサルタントが繁盛店を作る人とお店をつぶす人の見分け方を論ずるのです。

 

その視点が個性的でした。

「訪問したとき、ピーク後その日の売上げについて経営者との会話で、空席にばかり目を取られている人は成功しない。たとえ不振な日でも、利用してくれているお客様の事を観察し、そこに集中している経営者が繁盛店をつくる。」という説です。

この論理は彼が考え出したのではなく、有名なオーナーシェフから聞いた話ということでした。

 

「空席より在籍を見る」

 

空席をいかに埋めるか?を議論する事は大切なように思われますが、、、

本当は、今そこにいるお客様がもう一度利用してくれるほうが確実ですし、ありがたい。逆に、今日来たお客様が2度と来ないならば、お店はいかに流行っていても、いずれはつぶれます。

そう考えると、現場では空席の心配や分析をするよりも「在籍」(ご来店いただいている)のお客様の事を真剣に観察しサービスすることが大切です。

 

現場指向で納得のいくお話だな、と感じました。

応用も効く思考法でもあります。

 

たとえば

アルバイトの事についても

「募集や採用の心配ばかりの経営者よりも、在籍者のケアーを重視する経営者がスタッフィングを成功させる」

と言えます。

 

不在の人(採用前の人)がなぜ応募しないかをあれこれ考えたところで、本当に正しい答えには到達しません。一人一人事情がちがいますから。

それよりも、在籍者が辞めてしまったらたちまち困ります。また在籍者は応募に至る経緯が明確ですから、確実な成功例です。

 

私の40年近い経験からも、在籍者の退職率を下げることが最も大切だと断言できます。

募集の成功は重要案件ですが合理的なやり方で実施されていれば問題なしです。待つだけですから。

離職率の低い職場に適切な応募があれば、スタッフィングは常に安定します。

 

こんなことを考えていると、

お客様を増やす事とスタッフィングを安定させることはほぼ同じ思考回路であることを改めて理解しました。

 

YouTubeを紹介するようなブログではありませんが、興味を引きましたので、使わせていただきました。ありがとうございます。