飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

不条理とかエゴとかへの免疫も必要だね

”まかない” はアルバイトさんと私の関係をささえる重要なツールです。

通常時はひとひとりにその日に食べたいものを聞いて、それを作って食べてもらうのです。

しかし土日で高い売上げが見込める日はお客様の出入りも多く、ゆっくり作っていられないため、カレーとかおでんとかシチューとか、たくさん作っておいて、スキを見て素早くたべてもらうようにしています。

 

ですからカレーは得意メニューになりました。タン下の牛スジをトロトロに煮込んで牛肉カレーにします。何回も作っているうちに、ずいぶん個性的で焼肉屋のまかないらしい味になっていると自負いたしております。

 

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最近、まかないにカレーを用意した日の事。

みんなは喜んでくれたのですが、新人のMさんは下宿に実家の人が来てカレーをたくさん作りおきしてくれたので、他のメニューにしてほしいと言いました。私は快く承諾して、彼女の希望する別のものを作りました。

 

その日は売上げも高かったので、まかないカレー作戦は大当たりでした。

Ⅿさん以外はみんなカレーを食べてくれて、食事時間も短くできたので、売上げを順調に獲得できました。

 

私も閉店前にカレーを食べていたら変な事を思い出しました。

若いころ、サラリーマン時代は、自分が昼食を済ませていても、急に現れた上司がランチに行こうと言えば、(腹に余裕があれば)「はい」と言いました。 

 

上司は私が食事したかどうか知らないのですから、少し無理してあわせたほうがいいと思っていました。夕食で調整すればいいだけですし・・・。上司との良い関係も維持できる。

 

そういう観点で今回の事を考えると、

お店はその日の売上が高いからカレーにしているわけで、自宅でもカレーを食べるからといって、まかないメニューの変更要求をしていいもんでしょうかねえ、って思うわけです。

 

もちろん、偏見ですし、間違ったものの見方であることはわかっていますし、Ⅿさんは間違っていません。

 

しかし、”昭和のおじさん”から見て、Mさんには「まだまだ苦労知らずだな」と思って、心配してしまうのです。

 

社会にでたら往々にして上司のエゴってあります。

 

彼女の将来を考えて「いや、今日はお店がいそがしいから、あなたもカレーをたべてちょうだい」って言いきってしまう事もアリだったかなあ、と思いました。

 

優良な職場環境を作る事は大切ですが、すこしくらいの不条理とかエゴとかもあって、そういうことにも慣れさせることも必要かな、と思うのです。免疫がないと弱いから。

 

考えすぎですね。

 

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