添付の記事を 見出しだけでもいいから 読んでください。
FNNプライムオンラインという会社の記事ですが、
「東京商工リサーチは今年6月、全国の企業を対象に「コロナ禍での人員削減」と「人手不足感」についてアンケート調査を実施し、有効回答があった6071社について調査分析を行った。」
からはじまり
「東京商工リサーチの調査によると現在、人手不足を訴えている業種は、飲食店が100%でトップ。次いで総合工事業が85.7%、設備工事業が78.5%と続き、建設関連はトップ10に3業種が入っている」とのことです。
普通に読んだら「東京商工リサーチが『すべての飲食店が人手不足を訴えている』、と言っている」と取れます。
「そんなはずないやろ!100%なわけない。何を言うてんねん。売れてない店もあるし、俺の店は人手不足じゃないよ。東京商工リサーチってアホなんか?」と思いました。
しかし、東京商工リサーチといえば130年の歴史を誇る世界的有名企業です。そんなアホなこというんだろうか?という疑問が湧いてきて、東京商工リサーチのホームページから、この記事のリソースになっているレポートをよく見てみました。
【FNNプライムオンライン】
【東京商工リサーチ】
東京商工リサーチのレポートを読んでわかったのは
「人手不足感がある」と答えた飲食店企業は たったの7社だった。という事です。調査対象6071社中の7社です
おかしいですね。
からくりはこうです。
調査総数6071社のうち飲食企業は40社です。
6071社中、コロナ禍(2020年2月以降)で何らかの人員削減を行ったのが 599社あって
飲食店は 599社の中で7社です。。
そしてこの17社は全て、「現在人手不足感がある」と言っているらしいのです。
それが7社中の7なので100%だというのです。
正しいといえば正しいのですが、記事は
有効回答があった6071社について調査分析をおこなった。からはじまっていますので、とても多くのお店が人手不足に陥っていると錯覚します。実際は「7」ですが。
商工リサーチの言いたい事は、コロナ禍(2020年2月以降)で何らかの人員削減を行った企業は、人手不足になっている場合が多い、という事です。
しかしそれは調査データの中の9.8%の599社の中での事です。分母が変わっています。しかし、記事では、この部分は省略して報じています。キリトリです。
記事は見出しで
飲食店では100%の“人手不足”?一因はコロナ禍の人員削減。
と書いています。
ほんとうは コロナ禍で人員削減した企業の100%が人手不足になっているってことです。逆に書く事によってイメージが変わります。
FNNプライムオンラインも“人手不足”「?」とあえてクレスチョンマークをつけて、飲食店の人手不足を報じています。「?」がついているのは、さすがにうしろめたさを感じたからでしょうか。それとも、キリトリを見破られた時の保険かも?
そんなにして、飲食店の人手不足を煽りたい理由は何なんでしょうか?
こんなに不誠実な記事を出してまで、飲食店を人手不足と言いたい理由が知りたいです。
私のお店は人手不足ではありません。また、多くの飲食店は売上げに苦しんでいます。売上げが取れないから人は余っているのです。
この記事はおかしな事を書いています。ウソとはいいませんが。
立った、7社が人手不足といったから「飲食店は100%人手不足」っていう記事。これは東京商工リサーチが「項目内で100%」と書いたからです。調査した飲食店全体の100%とは書いていません。
でも、そこまで掘り下げて記事を調べる人なんかいませんよね。
報道は正しい姿を報じてほしいと思います。こういう記事が飲食店の職場環境のイメージを下げているのだとも思います。
読者のみなさんも、正しい認識をもってほしいと思いました。
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