令和5年10月から都道府県最低時給が大幅にあがります。
兵庫県も 960円から1,000円になると思います。
物価が上がっているのですから時給・賃金が上がる事は良い事です
単純に考えて、どんな事業においても出費が増えるのですから、その増えた経費を回収できるような手を考えないといけません。
普通に考えると、「値上げ」です。
間接経費の人件費UPなので、メニュー全体に薄く広く影響します。ですから価格変更も、薄く広く、全体のバランスを見て行うべきでしょう。
もう一方、
最近チェーン店中心に人件費対策として行われている事は、機械化・DX化 つまり配膳ロボット・調理ロボットの導入等です。ロボットを入れてしまうと時給は発生しません。整備代は発生しますけどね。タッチパネルもそういう意味で導入を急いでいます。これを抜本的な改革と位置付けている人もいます。
先日、コンサルタントをしている人と雑談をしたときに彼は
「タッチパネルを導入すると、注文取りの時間がだいたい1組あたり4~5分削減できる。」
と言ってました。そうやってタッチパネルやスマホでの注文に切り替えていくことを推進しているようです。
人によるサービスを推進するコンサルはいません。究極の人手不足だから・・・とか言って、人を使わない営業を推し進めてきます。日本全体の飲食店が究極の人手不足になるほど、活況な業界ってどこですか?って聞いても答えはないですけどね。
私は「注文時間というのは削減対象なのかなあ?」
と思いました。
サービス業にとっては
お客様と接触する時間が「その本番」なのですが。
本番が無くなってしまったら、どこで仕事するんでしょうかね。
そりゃ、注文時間が無くなれば、労働時間は少なくなるかもしれません。
しかし、それは改革ではなく変形ではないか。
昭和の昔はファーストフードの出現により
セルフサービスかフルサービスかを選ぶことになりました。
で、セルフサービスの概念は日本に定着し、
セルフサービスの業界とフルサービスの業界は完全に仕切られました。
お客様はセルフサービス業界にフルサービスは期待しませんが、
その分安価であることを求めます。
これからは
ヒューマンサービスかデジタルサービスかを選ぶ時代になりそうです。
デジタルサービスを選んだ会社は、もうヒューマンサービス業界には
戻れなくなるでしょう。
で、デジタルサービスの業界に対してお客様は、やはり「安価」を求めるでしょう。
大丈夫でしょうか??
飲食業界において今まさしくDX化がおこっています。
しかし
事業の質が変わってしまうようなDX化を
「アルバイトの量が足りないから機械にしました」てな感じの=量的変化ととらえさせていませんか?
現場においては
「もう、もとには戻れない覚悟」をもってDX化
しているようには見えないなあ。
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