飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

ビジネス街の大型連休対応・・。

新宿中心に吉野家さんが「人手不足のため短期休業」したようです。

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新宿高層ビル街の店舗はゴールウイークは需要激減しますし、働いている人も帰省したりしますので、お客様を集める事も、アルバイトを集めることも難しくなる地域です。

ビジネスのニーズが下がるのですから、「短期間休業」は問題ないと思います。

 

しかし、告知の方法が「疑問」です。

 

「人員不足のため」と打ち出す必要はあるのでしょうか?

 

大型連休になればビジネス街のお店は出勤する人がいなくなってゴーストタウンみたいになります。お店は休みたくなるような状態に陥るのです。だから個人店では休む店も多い。そういう商圏ですが、そんなこと昔っからわかっているのですから、企業として店舗運営のプロフェッショナルらしい判断行動をしてほしかった。

記事によると、例年は他店からのヘルプで営業を維持しようとしていたようですが、今年はそれもままならなくなったようです。

それもコ〇ナ禍から回復してくる流れの中の現象ですから、前からわかっているのです。ですから、ビジネス街の店舗については大型連休期間の休業や日曜休業を事前に検討できたはずです。

「ヒマだから休みます」、でよかったんや。

 

ところが

直前になって「人手不足」を訴求して、お店や企業の信頼を落としてしまうのは、いかにも悪手ですわ。

今後のアルバイト確保についても悪影響が出ますし、募集時給の不要な高騰を生むし、既存のアルバイトさんがの心が傷つくし、ブランドイメージ悪化や外食のイメージダウンを引き起こすことにもなります。

 

経営者はいったい何を考えているのでしょうか?

利益が取れないなら、営業しなくてもいいでしょう。また、事前に休業日を定めておくことによって、アルバイトチームには良い影響を出すと思います。そもそも大型連休に無理なスケジュール交渉が無いから安心して休めますし、その他の日程で働いて収入を得なければならないので稼働率があがるかもしれません。

そうなると店長にとっても良いビジネスサイクルになります。

 

お店は立地条件よって、効率の良い運営方法はそれぞれ変わってきます。今回の新宿地区で営業中止しているお店は10店舗くらいだと書いてあります。チェーン全体の1%のお店で起こっていることを全国的に報じられているなんて、ばかげている。

売上に悪影響でしょう。

一部のお店で起こっていることを増幅させ、企業全体が人手不足の職場であることを煽らせるなんて、あほちゃうか?と思います。(ほんとうは99%のお店は休業するほどの事態ではないのに・・・)

 

ほんわかしたコマーシャル作りばっかりしていないで、運営上の問題点の改善に努めないとといけませんね。