飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

バイト敬語

 

「こちら、領収書になります」

 

19歳の大学1年生アルバイトさんが2人で

お客様への言葉使いについて「どういう言い方がいいのか」を語り合っているうちにでてきた言いまわしです。

 

私が横から「ほう その紙は、『領収書になる』のか? いつなるねん?」と質問しました。

 

しばらく沈黙・・・・

 

 

1年生曰く「何かおかしいと思っていたのですが・・・。よく使われているので・・」

 

「~になります」は、コンビニを中心として、敬語的・丁寧語的表現 として使われています。現状、丁寧な表現と認識されていますので、誠意は伝わります。問題ありません。

ただ、今のところ文法的に問題があることも理解しておいたほうがいいですね。

 

そもそも 「領収書です」 と言ってお客様に渡せば問題ないのです。荒い言葉使いではない。

 

しかし、なんかサービス用語としてまちがっているような気がして、若い人が違う言葉を探しはじめます。

 

本来は「領収書でございます」にたどり着けばいいのですが、普段使わない言葉なので出てきません。

 

そこで、すこしズレて「領収書になります」にたどり着きます。これが「バイト敬語」です。

 

(なんかへんかな)と思いつつ、「領収書です」よりソフトで丁寧に聞こえるので、愛用し始めます。みんな使ってるから「正解」と認識し始めたのが、現代の世の中です。

 

言葉は生き物ですから、そのうち「領収書になります」が丁寧語と認識される日もくるでしょう。

 

言葉に 〇 ✖ を付ける必要は無いと思いますが、「バイト敬語」についての解説を添えます。

 

 

こういうふうな経緯を経て

 

いわゆる接客用語が変化したり死語化するこは予測できます。

想像もつかない言葉が出てくるかもしれません。

 

繰り返し言いますが、言葉は生き物ですから変化してもいいのですが、「以前の表現と 今の言い方」の両方を理解して使いこなせるほうが人生は楽しいですね。

 

 

おっさん店長の日常は

そんな話をして、いやがられている毎日ですわ。

でも、バイト敬語に慣れてしまっていては、就職活動では「実害」が出る可能性もあるので、よく聞いてくれますけどね。

 

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