飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

売り手市場 ・ 買い手市場

有名なメジャーリーガーでサイヤング賞受賞者のバウアー選手が今年は事情があって横浜DNaベイスターズで働いてくれました。10勝5敗の成績以上に、活躍したと思われます。

アメリカで不祥事があって出場停止になったので、2023年は日本でプレーしたのですが、2024年はどこでプレーするのかが注目されています。

 

news.yahoo.co.jp

バウアー選手側からも移籍の3条件が提示されました。

それは

「一番は優勝を狙えるチーム」

「個人タイトルを狙わせてくれるチーム」

「多くのファンを喜ばせられるか」です。

 

横浜に残留しないのかかどうかも明言していません。

 

プロの世界ですから、マスコミをにぎわしてくれて、それでいいのかもしれませんんが、

原点に戻って、 ”雇う側と雇われる側” の関係で考えますと、

完全に”売り手市場”と認識してるからできるやりかたです。

 

つまり 経営者側にとっては

「働いてやってもいいよ」という人物を採用するのか?という判断を問われているのです。

 

飲食店でのアルバイトスケジュールを作成する過程を踏まえて話をしますと、、

ベテランアルバイトさんが希望スケジュールを期限までに提出せず、あとから「働けます」と言ってきた場合、、あなただったらどう扱いますか・・・?

 

人不足でスケジュールが埋まらないお店では、ベテランがこういう所業に出て来たら、それは ”売り手市場” に持ち込もうとしているのです。

人不足の環境で「働いてやってもいいよ」という態度が通すことができたら、アルバイトのベテランにとって報酬を吊り上げるチャンスです。また、店舗のスケジュールを個人の意のままに作成させることができれば、収入と休日を安定させることもできます。

 

ベテランがこういう利権をもったら、若手もマネをします。経営者はピンチに陥ります。

お店の売上げをどうするか?なんてことに時間を使う事はなくなり、スケジュールの事ばっかり追いかける毎日をおくる事になります。

 

住む世界は違いますが。”バウアー選手の3条件” にはこういった怪しい空気を感じます。10勝してくれるピッチャーは大事ですが。10倍の給料を払ったからといってひとりが100勝するわけではありませんので、1人のプレーヤーに支払うお金には限度があります。

 

バウアー選手だけでなく、法外な給料でFA選手を獲得したら、チームバランスをくずしてしまう原因になるのでしょう。

 

私は労働力があくまでも ”買い手市場” であるべきだと考えています。そのほうが経営が安定しますから。

その上で働いてくれる人への ”リスペクト”を表現していける職場が良い職場です。

 

最初から ”売り手市場” で 特定の人に「働いてあげましょうか?」とか言われているようでは、職場は向上しません。適切な競争もなくなるでしょう。

うらはらな人間関係もできるでしょうし、給料や扱いに対する不公平感も収まりません。

 

バウアーさんがどこに行くのか、いくらで契約するのか。そして、そのチームはつよくなるのか・・・・これからも追いかけます。

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