飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

カフェは「先会計」でなければならないの?

近所にカフェが2軒オープンしました。

 

どちらもきちんと作り込まれた感じの良い店です。

 

しかし、最近のカフェ(グランドオープン)の流行りとも言えますが、

どちらのお店も

先会計システムです。

入口を入ったらすぐにレジがあって、そこで注文をすませて、

簡単なメニューはそこで受け取り、時間のかかるフードなどはあとから席までもってきてくれるスタイルです。レジは1台でした。

 

このシステムはいったい誰のためにできたシステムなのでしょうか?

 

たとえば、2~3組のお客様が同時に入店されてきたら、

とにかく並んでいただくことになります。

先に座ってもらっても、注文するためにはレジに来なければならない。

 

せっかくテーブルが6個くらいあっても、

それを上手く使って混雑感を回避する事はできません。

 

お客様としては、客席がガラガラでも

同時に入店しただけで、立ちっぱなしのオーダー待ちの時間が発生します。ストレスがある。前の人がモタモタ注文してたらイラつく事さえあります。

 

お店側としては、お客様に対して

機転を利かす方法が無い。頑張りたくても頑張れない。

 

お客様から見ても、不公平感が無い事が長所といえますが、

「レジが1台だから仕方ない」、あくまでも「しゃーないな」という理解なのです。

つまり

「最初から期待していない」

「人が並んでいるときに入店した自分が悪い」って思っているのです。

 

私には店舗側が自ら、お店の可能性の芽を摘んでいるように見えます。

 

こういうのを「ボトルネック」っていうんじゃないでしょうか。

 

おそらくは、レジを1台にすることによって人手不足に対応できる

とも思っているのでしょう。

 

しかしこのカフェは ホールは1人でまかなえるお店です。ですからレジを1台にしても労務費は節約できません。

 

ご来店されたお客様を着席させてから、オーダーを取りに行ったほうが、

店側で機転を利かせた応対で、うまくストレスを逃がす事ができます。

並ばれると、圧迫感ありますので、良いサービスにならないしね。

 

結局

スターバックスとか、ドトールがレジを少なくして、会計してから着席させるシステムなので、その真似をしているのでしょう。

しかしスタバやドトールは常時3~5人のスタッフが入っていて、少ないレジでもスピーディにサービスできる体制になっています。




ホールを1人でやっているカフェなのに、スタバやドトールのマネをしても意味はなく、仕事を難しくしている上に、サービスを低下させてしまう原因を作っています。

つまり

失敗です。

 

小さなお店特有の長所を無くしているうえに

チェーン店のようなシステマチックなスピード感も出せない。

 

経営が危なくなると思います。

20席程度のお店でよく売れていて回転率の高いカフェは、客席注文で後会計だと思います。(そうでないと回らないからね)

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