飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

私がコンサルを(なるべく)しない理由

「コンサル」とか「先生」はむつかしいなあ、と思います。

 

仕事の成果が出なくて悩んでいる人が一番欲しがるのは「特効薬」です。

 

ですから いろんな具体的how-to とか ノウハウを提供されれば、「顧客」(悩んでいる人)は満足して喜びます。

 

ただし、正確な現状分析ができている顧客ならば、how-toやノウハウをうまく使えますが、事態を正確に分析できていない人に対しては毒薬になる可能性もあります。

 

ここが怖いところですね。

 

私が、人手不足を訴えてくる人の相談を受けるとき、最初に聞くことは

 

「なぜ、人がいないのですか?」です。

この質問をされるとほとんどの人が不快な反応をしめします。

(それがわからんからここにおるんじゃ!!)とでも言いたげな雰囲気になります。

 

そんな人には次に

「なぜ、人がいないと判断できたのですか?」と聞きます。

・店の状態が悪いからなのか、

・スケジュールがスカスカなのか

・思った時期に採用者が出なかったのか

   ・・何か答えがあります。

 

多少、具体的になったところでさらに掘り下げて、「真の現象・真の原因」は何かを探ります。

大切なことは相談者がより具体的に問題点を説明できる状態になることです。

 

上司・部下の関係ならば、時間をかけて問題を具体的、論理的に把握させることができますが、雇われているコンサルの場合、そこまで丁寧に掘り下げる時間を取るのは難しい。

 

上司でもない、(自分が雇っている)コンサルに偉そうな分析をされてうれしい人はいません。

(さっさと答えを言えよ!!)て、思うでしょう。

 

現在も、 YouTube等でコンサルを名乗って動画を出している人達がいますが、現状分析もなく、ノウハウとhow-toを語っているだけの「弁士」に過ぎない人がほとんどでしょう。

たまに現場映像を入れて現状分析しているような動画でも、アクションプランはお決まりのモノの羅列にすぎない。

動画の再生数を上げることが目的である以上、そうならざるをえないのです。

 

しかし、相談にのって、相手の仕事を成功させるような助言をするって、時間のかかることです。ZOOMや動画なんぞでできるような仕事ではないはずです。

 

そういう意味で、他人からの相談を受けるときは「時間無制限」で受ける事にしています。

 

問題の原因を掘り下げずに、解決策を提示してくるコンサルさんは

検査せずに投薬や手術をするお医者さんのようなもので

誤診の怖さを知らない人だと思います。

このブログの投稿数も今や1180本になります。

もし、飲食店長さんの読者がおられたら、なーんとなく読んで、いろんなケースや私の考え方をを多面的に理解してもらってご自分のビジネスに生かしていただければ、、と思っています。その上で何かご相談があればどうぞお寄せください。

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