アルバイトさんに限らず、
安定した質・量の従業員を得る事は非常に大切です。
「戦力の充実」が無いと勝てないからです。
そのための基本戦術は
「たくさん採用すること」であり
「大切に育てる事」ですが
反対側から見るならば
適切に退職していただき「活性化」するとも大切です。
せっかく育てた新戦力に活躍する場所を与えなければ意味がありません。
こういう考え方も成り立つのです。
しかし、戦力が育っていないのに退職されたらお店はボロボロになってしまいます。
ですから、退職時期を正確に把握する事やコントロールする事は、採用する事以上に大事な事なのです。
こんな事を考えていて、思い出したが
プロ野球の球団ごとの育成選手枠の話題です。
少し前まではソフトバンクさんや巨人さんだけが3軍まで持っていて育成上手だと言われていました。下記の表を見ていただくとあきらかですが
両球団の育成選手は50人くらいです。他の球団は10人前後です。
しかし、今年の優勝はタイガースでした。パリーグではオリックスが3連覇です。
ソフトバンクや巨人は3位・4位という結果です。
そして、この両球団はフリーエージェント獲得にも積極的で、毎年のように数十億というお金を払ってスタープレーヤーを獲得しています。
年棒数億円のプレーヤーが毎年1軍に加入してくる球団に「3軍」とか「育成選手」って必要なんですか? て、誰でも思うでしょう。
記事では「飼い殺し」と書かれています。
その上に
結局育成選手が多すぎて、コーチの個人指導が間に合わずトレーニング方法を効率化せざるを得なくなっているというお話を聞きました。マンツーマンの育成なんかできないのです。結局ドラフト1位で入った選手や2軍成績のよかった選手が放出され、トレード先で大活躍していたりします。
私は野球については門外漢なので詳しくは説明できませんが、これが飲食店のアルバイト採用だったとしたら、あくらかな失敗戦略としかいいようがないです。
シフトが埋まっているのに、新人採用してしまっていて、その新人は活躍する前に退職するのは最悪です。
誰でも、すでに戦力化している人や即戦力な人材が欲しいのは当たり前ですが
それが過剰になって、育成機能が麻痺してはいけない。
アルバイトが長期間頑張ってくれることは大変よい事です。そういう人に対して感謝し大切にするために、どういう布陣にすればいいのか?を常に考える必要があるのです。ただただ採用と育成をし続ける事だけが最善策ではない。
新しい人を採用して使うためには、既存の人にさらに新しいポジションを与えたり、新しい世界に進出してもらう必要があります。(辞めさせるってことではないです)
私は大学生中心にアルバイト採用しているので、幸いにも退職時期のコントロールを考える必要はありません。「必ず卒業する」ので退職時期は4年前から決まっているからです。
4年間退職しないような仕組みと、4年後の退職のための準備の採用を3年前にしておくことだけを考えているだけです。
お店によっては3年周期とか10年周期とかいろんなパターンで考えていく必要がありますが、とにかく「採用さえすれば人の問題は解決する」と考えてはいけません。
新規人材を戦力化するには活性化が必要だからです。
活性化は経営者にしかできない仕事です。
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