飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

その2:人材育成について「生の教科書」を見つけました。 

このシリーズ【その1】で、人数的には同じ条件で戦っているプロ野球の世界で、岡田監督が上手に戦って、勝ちを重ねている事を考察して、「戦力不足」と「人手不足」は違う事を書きました。

 

大切なのは頭数ではなくて戦力なのです。

 

プロ野球は出場できる人数がルールできまっていますので、ゲームに出場するためにはおのずと「競争」が生じます。1軍人数も決まっていますから、ベンチ入りするにも「競争」です。

 

岡田監督はチーム内で適切なレベルの競争をさせていて、チームバランスが良いので安定して勝っています。(=健全経営)

 

たとえば、育成枠の選手が多すぎて競争が激しする球団があります。チカラある選手を使いきれていませんし、放出した選手がよその球団で大活躍してる。(=投資過多)

また、中心選手を放出しすぎて、チーム内競争のレベルが低いため、戦力が低下してしまい、極度な最下位から脱出できません球団もあります。これではお客さんが減少するでしょう。(=減収)

新戦力が台頭



 

飲食店は「保有人数の制限」はありませんから、アルバイトは何人採用してもかまいません。

しかし無尽蔵に給料を払う事はできません。ですから、売り上げに見合った人数(時間数)は決まっています。使える「枠」(量)は決まっているのです。

 

プロ野球で言うところの、ベンチ入り人数は決まっている、ようなものかな。

「使える枠が決まっている」から

採用は適当なところで控えるのか、

はたまた多めに採用して適度に競争させるのか・・・

これを方針として店長が決めないといけません。

 

採用数を絞りすぎると、いつしかシフトが埋まらなくなってしまいます。その結果は、慌てて採用してスキルのないアルバイトを配置しなければならなくなります。これは売上・利益に悪影響です。

店長の悩み



 

 

ですから、

飲食店は「やや採用過多」の状態を保ちながら、

労務費の枠を守っていくことによって、

店内に「公正な競争」を引き起こして常に活性化していく

事を考えないといけません。

 

しかし、これがほとんどのお店でできていない。採用数が少ないのです。こういうと、世の中の多くの飲食店店長から「応募が来ないのです」というコメントが返ってきます。

 

本当に、充分な人数を採用するために募集を続けているのでしょうか?そもそもも目標人数に根拠はあるのでしょうか?

 

例えば、1日平均4シフト使う(ホール3厨房1)が月に25日営業したら100シフト必要です。土日にボリュームが増すお店ならば120シフト位必要になります。

 

皆さんだったら、このお店(月120シフト)でアルバイトは何人採用しますか

 

・6人だったら1人平均で7月に20シフト → これは全員がフリーターか正社員クラスだないと無理

・10人だったら1人平均で月に12シフト  

・20人だったら1人平均で月に6シフト

 

お店の環境によって考え方は変わりますが、大学生の多い地域だったら「20人」を目指すべきでしょうね。帰省もあるし、長期休暇もあるから。

 

また、勝手気ままに休んだり、質の低い勤務状態だと使ってもらえないという緊張感を根底で保つためには20人位が必要だと思います。

 

でも実際このレベルのお店で20人採用を目指しているケースはほとんどありません。1人のオーナー店長で20人を保有するのはめんどくさいですし、ついつい入れすぎて労務費過多になる事が怖いからです。

 

でも

適切な労務費レベルを守り、

稼働率を調整しながら、

保有人数を増やし、

適切な競争をさせていくスキルがないと 

組織は強くならないし、売上げも伸びないのです。

 

20人保有する事を最初から決めていれば、フリーターは採用できないとか、求める人材像も決まってきますから やみくもに雇うとか、採用数が足りない事に気が付かないとか、の失敗が無くなります。

 

そういう事が出来ているチームが勝つのだと思います。

 

新戦力の台頭が活性化を呼び組織を強化します。それを仕組むのが店長のお仕事です。

 

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