飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

「セルフ読み取り&会計レジ」と「セルフ会計レジ」の違い

ルフレについての記事を読みました。

コンビニとか100均(ダイソー)とかでちょくちょく

見られるシステムです。

 

記事によると、

万引きの問題や、

たいして労務費が減らないなどの問題があって、

導入する店が減ったり、元の有人レジに戻す店が増えたりしているとのことです。

 

www.gizmodo.jp

 

そもそも現代のセルフレジブームの

草分けといえばユニクロさんではないでしょうか?

これはすぐれものだった

ただしユニクロさんでは、「お客様がバーコードをスキャンする」という行為は必要ありません。

決められたボックススペースに商品を置けば、何が入っているか自動で読み取ってくれます。ですからスキャンミスはありません。トータルでは労務も減っていると思います。お客様がバーコードを自分でスキャンするシステムよりも万引きリスクは減ります。なによりもお客様の作業負担が少ないです。

 

これは先進的だし、

時間短縮(タイパ)にもなるので、

ちゃんとした投資で、ナイスな改善です。

 

しかし、いつの間にか

「お客さんが自分でバーコードをスキャンする」という中途半端なセルフレジシステムが売れ出しました。いうなれば「セルフ読み取り&セルフ会計押しつけレジシステム」です

 

これは

ユニクロさんに比べて全然完成度が低い質の悪い投資で、コンビニとか100均に多いです。

 

 

本来ならコンビニでもカゴに入れた商品を所定の場所に置けば即座に会計金額が算出されて、あとは自分で会計するだけってシステムであるはずなのに、会計金額を算出する作業のすべてをお客様に押し付けているのです。これは先進的ではないし、サービスの改悪です。

 

しかしコロナで「非接触」が流行っているのをいいことに、この中途半端なシステムを各企業は導入しました。

結果はサービスは向上しないし、

顧客の負担は増えるし、

サービスタイムは伸びるし

いい事は何もありません。

 

そういう批判をかわすために、業界は

従業員と会話してイヤな思いをすることがなくなった、とか

会話するストレスから解放された、とか

「例に挙げているお店はそもそも、どんな店舗営業をしていたのですか?」とおもうような理屈をこね始めました。

 

そろそろ、お客様はバーコードをスキャンしている自分に対して

「なんのためにこんなことやってんだ?」と感じています。

「お店の努力はどこにあるのか」と腹立たしくなるでしょう。

 

ですから、限られた環境のお店以外は使わなくなるでしょうね。

 

ユニクロさんのようにコロナ前からとりくんでいる本物と

あとから出てきた偽物の使い分けが出てくるんじゃないですか。

 

まだまだ コロナ後の「答え合わせ」は続きます。

飲食店も気を付けてください。

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