飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

コンセプトの明確化(その2)ボトルキープ

前回、

コンセプトの明確化についてかつ丼屋さんの件を書きましたが、

私お店のグランドオープン時においても似たような事がありました。

 

グランドオープン時はどんなコンセプトのお店なのかわからないまま

たくさんのお客様が御来店されます。

せっかくお越しいただいたお客様ですから嫌われたくはないです。

 

しかし、いろいろとお客様からの要望があるなかで、いくつかは聞き入れる事が出来ないこともありました。当然だとおもいます。

 

そのひとつに「ボトルキープ」がありました。

 

 

お客様には「ボトルを置いておける場所がないので」ということでお断りしていましたが、本当はお店のコンセプトに合わないから、やらなかったのです。

 

当店は4人テーブルと6人テーブルで構成されていてカウンター席はありません。

ベッドタウンですから仕事帰りのお客様ではなく、ファミリーやお友達同士でお食事してただく事をおもな目的としています。

美味しくお酒も飲んでいただきたのですが、お酒を飲む事だけを目的とされるお客様にはやや不向きです。

ですから、おつまみや一品の量も一人で食べるには多い量を出しています。2~3人で食べればリーゾナブルですが、1人だと多すぎると思います。

 

こういう考え方に従って判断すると「ボトルキープはしない」という結論になります。

 

しかし、そんな細かい事をお客様に説明するはずもなく、ごまかしていると

だんだん、「安く毎日飲みたい」お客様は来なくなりました。

 

残念ですが、設備やメニューまで変える訳にはいきませんし、我慢するしかないのです。

 

あの時に「ボトルキープできます」とか「おひとりさま歓迎」とかの方向にむかっていたら、どっちつかずのお店になってしまっていたと思います。

 

もちろん、お店の使い方、使われ方を限定してしまう気はありません。

客様が好きなように使っていただければいいのです。

必要ならばメニューの変更もさせていただきます。

 

しかしながら、商圏をどう分析して「どういう考え方」をもってグランドオープンしたのか?

どんな設備のお店なのか?どんな人が働いているのか?など、「原点」を意識して営業していないと、変化を成功させることもできません。

 

悩む事や迷う事もあると思いますが、何事も「コンセプトを組みなおすか、そのままでいくか」まで掘り下げると結論がでるのではないでしょうか。

 

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