飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

仕事と責任の時代を超えた考え方

なにかにつけて「昭和の指導」とか「昭和の店長」とか言われ

「昭和の~」「昭和の~」とか言われています。



 

 

「昭和の~」の称号をいただくことは、

「時代遅れで現代にマッチしないやりかた」と言われたのと同じことです。

スパルタや長時間勤務など、不法かつ不適切極まりない指導法や暴力行為さえも「昭和の~」と言われます。

たしかに・・・

たとえば、私が若いころ(昭和後期)飲食店勤務時に「モップINモップOUT」という言葉がありました。「5分前IN」という言葉とセットで使われる事が多く、「勤務時間より早めに来て自発的に無給で客席や厨房の必要部分のモップをしてから働きましょう」という意味の標語です。まさしく「昭和の標語」です。

 

しかし、こんな標語をそのまま実践しているお店はたいていポンコツでした。

 

昭和時代においても、きちんと作業の役割がコントロールされたお店ならば、こういう「勝手な行動」は迷惑です。過度に早めに来てもらう必要もない。交代に迷惑が掛からない程度の時刻に来てくれることがベストでした。

 

スパルタにしても長時間労働にしても ポンコツな店がやっていた事です。

少なくとも私は、こういったポンコツ手法は否定していました。

「だれがこんなことやってたんだ?あほちゃうか」とも思っていました。昭和60年代の話です。

 

いまでもポンコツなリーダーは多いのですが、「昭和の~」という異名をつける事によってグループ化して、変な免罪符が与えられているようにしか見えません。マスコミのいけないところです。おもしろおかしくしてしまうのです。

「昭和の〜」をつけると、「過去には効果あった」となりますが、過去でも効果のなかったやり方まで含まれているのです。これが誤解の構造です。

 

 

 

店長とか管理職の仕事が上手くいかないのは、その能力や見識が低いからで「時代」のせいではありません。

 

仕事の上手な人はいつの時代もいます。

しかし、昔から仕事のヘタな人は上手な人よりはるかに多いのです。

そして、たくさんのへたくそが読みたくなるような言い方、まとめ方をした記事やが売れるのです。需要が多いからです。

 

結果として・・

 

たくさんの下手くそに「昭和の~」の異名を与えることによって

「俺だけじゃないだ」

「時代のせいなのだ」

「過去の環境のせいなのだ」

と、言い訳をし始めます。平成生まれのくせに・・・

 

しかし、何百回「うまい言い訳」をしても、仕事の成果は上がりません。

こういったマスコミの影響によって、自己の責任をちゃんと認識できない事は悲劇的です。

 

昭和でも平成でも令和でも、うまく人を扱うための「キモ」は同じです。3世代を生きた私はそう思います。

 

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