飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

愛と忍耐

高校を出たばかリの人って、いろんな傾向をもっています。

たいがいは偏りがあって、未完成で粗削りです。当たり前の話ですが、いろんな年代の人とじっくり話し合ったことや一緒に仕事をしたこともないですから、円満な人なんていません。必ず欠点があります。もちろん長所もあります。

 

分別するなら、おとなしいか明るいかぐらいのとらえ方でいいと思います。

 

1年間くらい働く中で、欠点として見えてくる事は多種多様・・・

 

・気が弱く、聞かれた事に対してウソ(本心ではないこと)を言っていまう。

・プライドが高くて、間違えている事が受け付けられない

・常に弁解を考えていて話を聞いていない

・まったく時間が守れない

・楽しくなると大切な事を忘れる

・見るべきでないタイミングでスマホを見たがる(集中力が乏しい)

など・・

 

欠点というには気の毒でもあります。性格上の特性とも取れますので。

最初のうちは注意したり、指摘したりします。注意や指摘をしたらすぐあらたまる場合もありますが、あらたまらない場合もあります。これは悪気のない事です。そういう人なのです。

 

1年も経てば「あーこういう性格なんだな」とわかって、私が付き合い方を合わせていきます。お店に悪影響が出ないようにマネジメントすることに集中するのです。

 

ある意味「あきらめる」のです。人格を矯正しなくても、欠点を特性として認識して店舗運営に支障がでないようにするのです。

 

ですから2年生以降は、注意や指摘はほとんどしません。相手が成長したのではなく、私が合わせるようにしているからです。

 

しかし、一定の罪悪感が伴います。

 

なぜならば、

たとえば「時間が守れない人」に注意する事をやめたら、毎回数分ですが遅刻してきます。そのまま社会人になったら苦労するに決まっている悪癖です。

これに合わせるって、相手を不幸に導いているような気になります。大人としては注意しつづけてあげないといけないのかもしれませんが、将来時間にルーズでも通用する世界で生きればいいだけかもね・・・とか思うのです。

ほかにも、

弁解や言い訳のタイミングがいつも悪い人がいました。「このタイミングで言い訳したら将来キミの上司になる人に見捨てられるかもしれないよ。」って言ってあげていたのが、最終的にあきらめ弁解を聞き流すようになりました。

こういうことが「その人を見捨てた事になるのでは・・」と悩むのです。

 

たかがアルバイトですから、最初の1年は観察の意味で、そこそこ指摘や注意をしますが、何回か言えば、もういいません。

 

本格的な人格矯正は他所でやっていただくようにしましょう」と自分に言い聞かせています。

 

どうしても言わなけれならないな、と思ったら「卒業するときにきちんと」言います。

性格的な欠点だと思っていたが、大学生活4年間のあいだに修正できている場合も「昔はおかしなヤツだったがまともになったね」と言います。

 

忍耐は愛です。

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