飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

リクルートポスターの戦略

単純に「ポスターを貼る」といっても、その目的によって内容も、貼る位置も、枚数も変わってきます。

 

私はポスターを貼るとき、

何かを「知らせる」ため(告知)なのか

何かを「訴える」ため(訴求)なのか?

を、考えるようになりました。

 

お店のスペースを使って掲出するのですから「告知」なのか「訴求」なのか、その違いを使い分けておかないと、意図が正しく伝わらなかったり、お店の雰囲気が壊れてしまったりするからです。

 

たとえば「期間限定値引き」のポスターは、告知というよりも訴求と思って作ったほうがいいですよね。お店の前を通った人や来た人全てに、インパクトを与えながら伝えたいからです。文字の大きさを変えたり、デザインや色を派手にしたりして、衝動買いを誘発するようなポスターであるべきです。

 

しかし、リクルートポスターは、「告知」が目的です。衝動的な応募って、(あるかもしれないけど)求めてない。

ですから、インパクトを狙わず、応募対象者が知りたい事を詳しく丁寧に書き、よく考えてもらうようにしたいのです。スペースが足りなければQRなどでその情報があるところへアクセスできるようにしています。張る場所はゆっくり読める場所が適切です。客席や店舗前の目立たない場所でも問題ありません。

 

注文の妨げになるような場所には貼りません。落ち着いて読めないからです。

 

「人を雇いたい」という意識が強すぎると、どうしても告知ではなく訴求目的でポスターを掲出してしまうケースがあります。「目立たせたい」と思うからです。

 

同じ場所にたくさん張ったり、

文章が激しくなってみたり、

大きな告知を窓ガラスいっぱいに貼ったり・・・・

そのわりに情報が少なかったり。

「募集のぼり」もメカニズム的には告知ではなく訴求だと思います。

 

「募集を開始したのに、応募がない」場合

焦って 訴求力(インパクト)を強めていくようなアクションを取る必要はありません。告知を異様に目立たせても応募は増えません。

 

お客様がお店に来る目的は食事です。食事の邪魔をするようなリクルートポスターになってはいけません。本末転倒です。

 

告知力を高めるようなアクションを取るべきです。

違う場所にもう1枚張ってみるとか

内容を見直してより親切丁寧に書いてみるとか・・

QRでリンクしている画面を見直してみるとか・・

 

とにかくリクルートポスターに求められている能力は

告知力であって訴求力ではないのです。悪目立ちはダメです

 

ポスターには「品格」があるものと、品のないもの、があると思いますが、リクルートポスターは品格があるべきですね。

 

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