飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

アルバイトの初回トレーニング

「未経験のアルバイトさんに今から15分間で、もつ鍋(の作り方)を教えなさい。」

と言われたら皆さんはどうしますか?

 

同じような質問を若いころにされた事があります。

 

いろんな回答が出ましたが、不正解はありません。

どんな回答でも、その情況においてしかたのない選択だと思います。

 

でも、過去におけるこの手の質問の回答の中で

最も私の印象に残っている回答は

 

「アルバイトが見ている前でトレーナーが作ってアルバイトに食べさせる」です。

 

食べさせて、

どんな味なのか、

お客様にどう説明するのか

好きになれるのか

などしっかりした感想を聞きます。

これぐらいで15分は経ってしまうでしょう。

 

どだい、15分間でできることなんか、たかが知れています。

だったら、その15分間を最も価値的に使う方法を考えるべきです。

 

レーニングの手順としては

全ての手順の説明をして、

相手にやらせて、

評価して、

やり直させて、っていう流れが一番いいのですが、

そんなことをしていたら15分間では時間が足りません。

 

最初から時間が足りないとわかっていることならば、しないほうがマシでしょう。

だったら、正しく作る手順を見せて、

できたてのおいしさを経験させたほうが価値があります。

 

そういう体験をさせた後に、

実際にやらせたら

アルバイトさんのモチベーションは上がっているので、

覚えも早くなるし忘れなくなるでしょう。

 

味も知らない料理の「手順」だけ教わっても 「画竜点睛を欠く」ってもんです。

情報量を減らして、与えられた時間を使って優先順位の高い情報だけを伝えるのか、

全ての情報を時間短縮して詰め込むのか

 

ここらへんでトレーナーの力量や価値が決まってきます。

 

私のお店では、アルバイトさんの初日(初出勤)のまかないは「京もつ鍋」で、つぎの出勤日は「とろてっちゃん」と決めています。

 

この2品は当店で最も人気のあるメニューで、

出数としても1位・2位ですから。

 

味を知らなきゃ、サービスにもオペレーションにも心が入りません。

 

まずはそのお店の代表メニューを全部食べさせることからトレーニングを始めてください。きっとうまくいきます。

 

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