新大阪近辺でこんなポスターを見ました。
「誠に勝手ながら、深刻な人手不足の為しばらくの間営業時間を下記の通りとさせていただます」とあって閉店時間を早めているようです。
このエリアには感じが良くて、アルバイトが充足しているお店もあります。
ですから
「このお店は何か勘違いしているんじゃないかなあ」と思いました。
私が利用したとき、このお店は外国人と高校生スタッフによって営業されていました。タッチパネル完備です。人不足にはなってはいませんでした。
営業時間の変更はお店の都合で勝手にやっていいと思いますが、
その理由に「深刻な人手不足のため」と書く必要はあるのでしょうか。
それはお客様に「ご理解いただきたい理由」つまり”許される理由”なのでしょうか。不可抗力でないかぎりお客様は理解不能でしょう。
このお店の求人広告を見てみました。
超大手外食チェーンの傘下のお店でしたのでホームページから応募できるシステムをもっています。その上「バイトル」さんにも求人をだしていました。時給はエリア最高額です。
しかし、このお店の求人広告には著しい特徴がありました。
まず ”日曜日のアルバイトを募集していません”
「勤務できる日」の設定に日曜日が無いのです
ニッセイビルという新大阪でも最大級のオフィスビルの2階に位置しているので、日曜日の需要は低いのでしょう。
日曜日に働けないお店って、がっつり働きたい高校生にとって魅力があるのでしょうか。
もちろん日曜日も休めるほうがいいのですが、毎週休まないといけないのならば敬遠する人もいるでしょう。日曜日が定休日ではないのですから、応募条件から外す必要もないとは思いますが・・・。
っていうか大学生は日曜休みを求めるケースが多いから、高校生より大学生を採用したほうがいいんじゃないでしょうか。日曜日の勤務を無理強いされない職場って、大学生や主婦にとって魅力ありますけどねえ。
結局、
すでに高校生を採用してしまっているから22時以降の営業ができなくなっているんじゃないでしょうか。
このお店から徒歩2分の場所にすごく繁盛している焼き鳥屋さんがあって、いつもそこには女子大生や女性の専門学校生がホールに出ています。高校生はいません。時給の設定もこの店より低いのです。
その焼き鳥屋さんは「JOB LIST」のサイトで求人していました。
「JOB LIST」は1週間掲載で1000円支払うシステムですので1年間掲出しても5万円ですし、揃えば掲出を中断できますので「年間最大5万円」です。
「バイトル」さんは1回3万円から5万円位の料金で掲出期間は長くても4週間くらいです。
お店の規模から考えると、「JOB LIST」さんのほうが適しています。
お店の状態をみても、媒体の勝敗は明らかです。
こうやって、お店の状態と募集広告などを見比べてみると、
人手不足の原因は、お店の取り組み方や考え方にあり、不可抗力でもなんでもないと思われます。
営業時間の変更にいたるような事態になるまで放置してしまわずに、近隣のお店から学べばいいのになあ、と強く感じます。
「世の中全てが人不足なのだ」という刷り込み、思い込みが 簡単な研究や努力さえ封じ込めてしまっています。
自由競争社会ですから。確かに人材獲得競争はありますが、競争に勝つお店もあるのです。
自滅するお店の典型を見ました。
残念ですが反面教師にするしかないです。
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