飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

リーダーの条件を知った時

私はも

ともと日本マクドナルド株式会社の社員でした。

20代前半から50代まで働かせていただきました。

 

20代のころ、お店は少なかったのですが1店舗当たりの売上げ・来客数はものすごく多かったです。

将来、店長になるためにはスケジュール担当として「充分なアルバイトを集める能力」が最も求められました。

当時はホームページとかもなかったので、募集も採用も受け持つことになります。

 

しかし、大学を出たばかりの私はいろんな飲食店でアルバイトをした経験はあっても、募集とかスケジューリングなんか未経験なのでどうしていいのかがわかりません。

どうやってアルバイトさんと交渉するのかとか・・まったくわかりません。

 

恐怖です。

 

ですから、「マニュアルを調べる事と先輩同僚への相談」によって、やり方を作っていきました。

100人以上のアルバイトチームを保っていかなければならないので、ものすごく大変に思いました。雇い方もわかりませんし。

 

先輩の中には

「とにかく頼みまくれ」とか

「キャンセルしたアルバイトにもっと嫌味を言え」という人もいましたが

 

「それは違う」と思ってマネしませんでした。

 

スーパーバイザーと店長が、毎時間の人数の組み方や、募集をかけるタイミングの判断など、マニュアルに従った正しい情報を教えてくれました。

それは自分の考えに照らし合わせても「正しい」と思える理論でしたので、私もすんなり習得・実践できました。

 

教えられた事や気が付いた事はとても多くて全部は伝えられませんが、

今の私が、あえて教わった事を整理すると

要点は

「論理的に考える」

「むやみに相手(従業員さん)の権利を搾取しない」

「自分の権限を他人に搾取されない」

「約束やシステムを守る、守れない約束はしない、守れないシステムは変える」

これを心がけていたような気がします。

 

これはスケジュール担当の「心得(こころえ)」であり、そのままリーダーの条件でした。

この「心得」をスタート地点として、あれこれ経験を重ねていく事ができたため、

今に至っていると思います。

 

やり方や使っているツールは変わりましたが、根幹となる「心得」は変わりませんし、変える必要もなかったです。今の若い人に接するとき、話題もツールも変わりましたが、彼らが「リーダー」に期待するものは変わっていません。

 

公正さ。公平さ。潔さ。責任感。能力。

 

そういう言葉で表されるものです。

もちろん常識的なやさしさや、人当たりの良さ、なども人間としてのベースですが、

「リーダーの条件」とはちょっと違うかもしれない。

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