飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

サービス提供で、機会損失し続けるって・・本当?

セルフオーダーシステムは、確かに便利だとおもいます。

お客様のテーブルまで行かなくてもいいし、転記ミスもなくなる。

膨大な客席数があるお店だったら、あったほうがいいかもしれません。

便利ですからね。

 

しかし、添付写真のような宣伝文句には、「待った!」をかけたいですね。

 

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この広告は

「セルフオーダーシステムを入れたら、注文の取りこぼしがなくなりますから、これまで機会損失していたぶん売り上げがあがります」

と言っています。

 

「バカも休み休み言ってほしいな。」

 

飲食店ビジネスを舐めきった人たちの考えそうな言い草ですね。

 

お店によっては

死角となるテーブルがあるかもしれません。

忙しくなったら、すべてのテーブルに注意が届かない瞬間もあるでしょう。

 

でも、それが「売り上げの損失」にならないように、みんなでカバーするのが飲食店の仕事です。そのまま損失させているお店は、ダメなお店です。

 

セルフオーダーシステムを見て、

「ああ、少し従業員さんにラクさせてあげれるかな」と感じる経営者が普通です。

 

「ああ、これで売り上げがあがるぞ」と感じる経営者は

”すでに売り上げを損失している事に気がついているけど無策だった”ということになります。そういう人はお店をつぶす人です。

 

お客様が注文したいのにできないお店をつくってしまっているなら、

そう感じた瞬間から全力で改善すべきです。

 

目に見えて売り上げを逃しているのでしたら、方法論を探っている場合ではないのです。

そんなサービスを提供するぐらいなら、その客席にお客様を入れてはいけない、と考えるべきです。

取りこぼされたお客様がもう一度お店に来てくれるはずはないからです。

 

「ああ、機会損失してるなあ」と思いながら営業し続ける事ができるほど、商売は甘くない。

 

だからこんな広告は「机上の空論」です。

 

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