飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

面接体験から考える若者の成長 大学1年生のアルバイト面接

興味深い面接を経験しました。

 

シュッとした大学1年生の男性のアルバイト面接での出来事です。

 

面接のはじまりから、どうもおかしいムードでした。

 

私は面接する技術を持っている方だと思います。

 

最初に簡単な質問をして、ふつうの答えが返ってくれば安心するのですが、

すこしでも不自然な答えが返ってくると、

視点を変えて同じことを聞いたりします。

すると全く違った答えが返ってきたりします。

 

こうなると「何かを隠しているか、ウソを話している」という疑惑がわきます。

で、他の質問を何問かしたあと、もう一度疑惑の部分について穏やかに聞いてみます。

そこでまた矛盾した答えが返ってきたら、もう不採用決定です。

内心で不採用を決定したら、あとは穏やかに帰っていただくだけです。

ウソや矛盾の理由を問いただす必要なんかありません。数日後にメールで不採用通知するだけです。

今回面接した男性は、現在ファミレスでアルバイトしている人でしたが、

応募理由がはっきりしません。

「今、働いているところがしんどい」とはいうが、

「辞めないし不満も無い」と言うし、

「ファミレスだけではなく居酒屋でも働いてみたい」とかファンタジーな事も言うし、

何が本心なのかわかりませんでした。

私が内心で不採用を決定して、

穏やかに面接をクロージングにかかっていこうとしたとき

 

急に彼が

「本心をぶっちゃけてもいいですか?」

と言い始めました。

 

彼の本心は

「髪の毛を明るい色に染めたいが、今のファミレスでは許されないので違う仕事を探している」

でした。

 

辞めて次の仕事が見つからないと困るから辞めてないけど、

髪色のようなチャラい理由でアルバイト探していると思われると、

面接に落ちると思って、変な受け答えになっていたようです。

 

私に言わせれば、最初から髪色の話をしてくれていたら面接は落ちなかったけど、そこを避けて受け答えしていた彼は「嘘つき」にしか見えないので不採用です。

 

私は「じゃあ、おれもぶっちゃけるけど」

と告げてから

 

・最初からおかしな答えばかり連発していたので今回は不採用であること

・髪色の話は 面接される側の答えとしては”完全無欠”で一番納得できるものであること(だって髪色自由で募集しとるやろ)

を説明しました。

 

どこで学んだのか知りませんが、面接で自分をそのまま見せるのではなく、自分の良い面をみせようとして、本来の自分以下の自分を見せてしまうよい例でしょう。

 

面接をウソで固めようなんて10年早いぜ

 

彼とはそのあと30分くらい話し込んで、アルバイト面接への考え方、応募先の見つけ方、など説明と質疑応答をしました。

 

最後には「今回は不採用だけど、”空き”ができたら声かけるかもしれんから履歴書はもらておくよ」といって別れました。

 

経験不足な若者に幸あれ、です。

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