飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

試験期間休めますか?て言われた

手前味噌な話ですが

先日大学一年生のアルバイトさんから質問を受けました。曰く「この店は7月の試験前は休めるんですか」と。 当店は各人の可能スケジュールを提出していただき、その中から稼働日を選ぶシステムなので 休もうと思えばスケジュール出さなきゃいいだけなので、これはありえない質問なんです。

ではなぜ こんな質問をするのか、を聞いたら 別の職場でアルバイトしている友人が バイト先から 「試験中も休まないでほしい」といわれて悩んでるからだそうです。

その人は今も週6回ペースで働いているようです。 

そりゃ 今、週6回働いてる人が 急に全休したらお店側は困るでしょうから、今のうちに試験前に休まないようにクギをさしておこうとするのは理解できます。上手な経営とは思いませんが。


アルバイト側としては 金か学業か考えるターンニングポイントですね。退職を考えたほうがいいでしょう。

こういう職場の場合 無理やり出勤拒否(いわゆる「飛ぶ」行為)しか道がなくなるケースもあり ストレスは大ですね。


店舗側としては少ない採用数で営業したら 教える手間も省けますし、スケジュールを組むのも簡単です。しかし個人的な旅行、試験期間などのイベントがあるとき 店舗スケジュールが崩壊します。

だから多めに採用してシェアさせるようにしたいわけですが

殆どのお店はそうなる前に採用をやめたり 採用活動が下手でそこに至らない。


多めに採用するためには 常にどんな媒体をつかってどんな人たちを集めるか考えていないといけないし、退職リスクも考えておかないといけません。

さらに、誰を休ませて誰を使うかが一番重要な選択です。

その選択の根拠となるのが 日頃の仕事ぶりと可能スケジュール全体の質(忙しい日に稼働する人か)です。

非常にシビアな判断を求められますし、アルバイトさんもわかってる人はわかってるので いい意味で微妙な緊張感のある職場になります。緊張しすぎないようにはしてますけど。


実際は スケジュールの売り買いがなされているわけですし

すべてのスケジュールが同じ価値でもない。


よく聞く話で、「アルバイトが休む時は自分で代わりの人を手配すべし」というシステムのお店があるようですが、私には「考えられへん職場」です。

代わりの人を誰にするのかは 大切な経営判断ですやん。 


従業員さんに対しては「和して同さず」

ですね


2019年6月