飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

ストロー剥くなや

小姑的目線な話ですが

  

先日、アルバイトSさんと一緒に働いているとき、Sさんが

お客様のテーブルにお会計をいただきにいきました。

お客様からバラバラでまとまってない十数枚の千円札をいただいたSさんはお客様のテーブルを離れ厨房に近いところまで千円札を持ってきて「ここで数えてもいいですか」と私に言いました。


私は「うーん、、」と考えたあと、

まずは枚数を確認し、お釣りをお渡しに行かせたあと

「ここで数えるのはNG、いただいたお金がいくらなのかはお客様の前で数えて確認、合意してからレジに持ってきてください。例えば いくら預かったのかを確認しないままレジにお札をいれたあと、、 お客さんは2万円を出したつもり、でも我々は1万5千円しかもらってない、といった行き違いが起こった時、解決不可能になる可能性があるからです」と言いました。 

でも 本当の気持ちはその次の一言で

「今言った理由付けは 君のレベルなら すこし考えればわかるはず。トレーニングされるような事項ではなく 自分で判断すべき事です。

したがってこの類の事は今後も 常識に照らし合わせて自分で考えてください」


「作業手順を覚える」のは簡単です。

でも「なぜその作業手順なのか」を

理解できる人と

なぜか理解しない人

がいます。

その原因は私の教え方、言い方の不備にあることが多いとは思いますが

後者の方は仕事を楽しむ事が出来ず、最悪の場合、

卒業までにやめてしまう事も多いように感じています。


遅刻する人、ぼーっとした人 せかせかした人 騒がしい人

むちゃむちゃおとなしい人 いろーんな人がいますが 人それぞれの特徴としてお互い楽しめています。

しかし、作業(仕事)の本質、意味、理由を理解しようとしない人は お互い楽しめません。

最初のトレーニングでうまく理解させられない側の責任はありますが

「作業だけ理解してくれたらいい」というスタンスは絶対に取らないようにしています。大切なのは「判断力」です。


最近ファーストフードでアイスコーヒーを買うと「ストローお通ししていいですか」と聞かれたりします。私がファーストフード店で働いていた時はストローが袋に入っていなかったので「不潔だ」というクレームが絶えず、ツライ思いをしましたが、今はお金を触った手でストローの袋をわざわざ剥いてくれます。

フレッシュとシロップはどうしますかと聞かれて「ミルクだけで願いします」と言うと 目の前で コーヒーホワイトを剥きカップの中にフレッシュを全部入れてくれたりもしました

しかも注文してから商品をいただくまでの時間は(アイスコーヒーだけなのに)とても長い


たしかにプラスワンのサ-ビスなんですが

状況によって

不潔感や遅延を感じさせる危険性のある行為でもあります

この作業を100%実施する事の本質、意味、理由は 相対的に妥当なのか、全員が考えてのことなのか、などと考えてしまいます。

コンビニとかチェーン店のサービスが だんだん現地従業員の判断力 判断行動を封じ込めているように感じる事があります。


そのうち、「割り箸割っておきましょうか」て言われたりして、、、。


小姑的ですね


2019年6月