飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

もったいない話

お題「これって私だけ?」



手前味噌な話ですが


昨夜、アルバイトのTさんとお話をしました
Tさんは梅田のハンバーグ屋さんでもアルバイトしています
そのお店は結構繁盛しているようです。

その店で、とある日、
かなりのおばあさんが食べに来てくれました。
でも、
ヨタヨタしか歩けない感じだったそうです。
お会計時、
ほんとはレジまできてもらうのですが
危ないのでTさんが
客席で会計してあげたそうです
そうすると、
ベテランのパートさんから
「そういうことはしないほうがいい。
いつもそうしてもらえると思うから・・・」 
と、注意されたようです。
官僚的というか、
硬直してるというか・・・・絶句

そういえば私も先日、
伊丹の
有名ラーメンチェーン店さんで・・・

閉店間際なんで
客席はスカスカの状況でした。
私は
カウンター席に座り
隣の席にジャンパーを掛けて
注文しました

その後、
店員さんがきて
「他のお客さんがすわるかもしれないので」
ジャンパーはイスに掛けずに
カゴにいれるように言われました。
いちおう、
「お客さんがきたら、」ですか
「今すぐ、」ですか、と確認したら

「今すぐ。」でした。

閉店まであと15分。
意味わからんわ、30席くらい空いてるで。
と思いながら食ったので
ラーメンの味覚えてませんわ。

でも、
私も飲食業なんで
同業者目線で考えてみて、、、

「怖いなあ、」
と思ったのは 

その店員さんが大学1~2年の年頃で
真面目そうで、
とても丁寧流暢な言葉使いだった事、
その人が初心者マークを付けていた事、
です。
かなり言語能力のある人です。

新人の時期から
お客さんに
「隣の席に上着を掛けないで」
何度も言ってるのかあ・・・。
(言わされてるのか?)

だったら
「お味はどうですか?」とか
「美味しいですか?」とか
「寒くないですか?」
という、
プラスな感情の湧いてくるコミュニケーションをとる練習を
させてあげたらいいのになあ・・・。
バイトが楽しくなるのに。
もったいないなあ。

「閉店間際にそんなこと言わなくても
問題なんかおこりませんよ」とは、
お店側に言えないんだろうなあ。

さっきの
ハンバーグ屋さんでバイトしているTさんも
「エー、私悪くないのに・・・」
と思いながらも
先輩パートさんに謝ったそうですわ。
もったいないなあ。

店舗やチェーンのルールや過去の経験から、
必要なシステムが出来上がってくるのでしょうが
いつしか
お客様が置き去りにされる・・。

その矛盾に一番敏感に気づくのが
新人さんですな。
状態がいちばんお客様に近いのですから

店舗のサービスを奥深いものに感じさせる事も
人材安定の要件かと思います。
反面教師でした

細か過ぎるか。