飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

現場と本社と個人

昔の話ですが

 

私が 九州で

とある外食チェーンのスーパーバイザー的な仕事を

していました。

で、九州地区のスーパーバイザーが集まる会議に

東京本社の社員がやってきて

「お客様アンケートでお店の きれいさに関するスコアが

落ちています」と報告してきました

そしてその改善策として、客席を全就業員によって営業中に

頻繁に掃除してほしいと言ってきました。

で、あるスーパーバイザーから質問が・・・

「きれいさのスコアが下がった原因が営業中の客席清掃にある

というのは、いなかる根拠からですか?」

本社社員の答えは、根拠はないとのことでした

次に質問

「この調査は九州で行われたものですか?」

本社社員の答えは、東京地区での調査だけ とのことでした

 

東京の店舗、特に23区は平日でも来店多くて

ドライブスルー機能がついていない店が98%なのです

かたや

九州の店舗はドライブスルーが50%以上で

平日客席はガラガラできれいなもんです

 

そこから先、その本社社員の言うてる事は

だれも聞かなくなったのは、いうまでもありません

 

本社が仕事できてないとはいいませんが

誰が聞いても 納得できるはずもない事を

わざわざ東京から言いに来たのか?とかわいそうに

なりましたね。

 

本社で社長から「アンケートの結果が悪化してる!

どうするんだよ」と言われ 慌ててアクションすると

こうなります。

 

本社の数人が 考えても

「へたな考え休むに似たり」になりますね

 

結果を現場に伝えて

現場から提案してもらうようにしたらいいんだけど

そうする事が面倒なのか

そんな事すると 自分たちの存在価値がなくなる事を

恐れているのか

そもそも現場をアホと思っているのか

 

そんなふうにはできてませんでした

 

アンケートとか なにかの数値が出たとき

どんなリーダーシップをとるかで

その人が その事業に対して

いかに真摯に取り組んでいるか、がわかりますね